- みんなで大家さんがやばい・怪しいと言われる理由
- みんなで大家さんの口コミ・評判
- 高すぎる配当や利回りには要注意。投資にはリスクがつきもの
みんなで大家さんは、1口100万円から始められる不動産小口化商品で、管理や運営の手間がかからず不動産投資の初心者でも気軽に始められる魅力的な投資商品です。
最近ではCMや広告を目にする機会も多いみんなで大家さんですが、ネット上では「やばい」「怪しい」というネガティブな口コミが散見されます。
引用:Google検索「みんなで大家さん 口コミ」
渡邊編集者
小島解説員
みんなで大家さんがやばい・怪しいと言われる3つの理由
【理由1】投資先の物件がやばい?
みんなで大家さんでは、2023年5月現在、「シリーズ成田15号」という商品が募集中です。
この「シリーズ成田」は2021年2月1日から運用を開始しており、利益分配金は想定通り7%を分配、評価額・想定利回りともに下回ることなく運用できているとみんなで大家さんの公式サイトには記載があります。
シリーズ成田は「成田空港周辺開発プロジェクト用地」の一角を組み入れた商品で、2025年に開業を予定している「GATEWAY NARITA(ゲートウェイ成田)」の建設用地です。しかしこの土地はまだ開発途中の更地の状態で、賃料収入のない状況にもかかわらず、投資家には想定利回り通りの分配金が支払われています。
分配金の原資はどこから出ているのか、自転車操業状態ではないのかという噂が、みんなで大家さんがやばいと言われる理由の一つと言えます。
【理由2】リスクについての情報が不十分でやばい?
みんなで大家さんでは「株より低リスク、預金より高利回り」「年金支給と同じペースで分配金を受け取れる」という謳い文句で広告し、出資金の募集を行っています。
みんなで大家さんは不動産投資商品のため、元本保証はされておらず、その投資には必ずリスクが伴います。
リスクを十分に理解せずに出資してしまうと、失敗や後悔をする人も少なくないでしょう。必ず様々なリスクを調べたうえで、自分にあった投資を検討することをおすすめします。
【理由3】運営会社の財務状況がやばい?
みんなで大家さんの運営者である「都市綜研インベストファンド株式会社」の財務状況がやばいという噂もあります。
出典:都市綜研インベストファンド株式会社 第23期決算公告、都市綜研インベストファンド株式会社 第24期決算公告
令和3年と令和4年の貸借対照表を比較してみると、預り金が1年間で120億円も増えていることが分かります。
一般的に預り金が1年間のうちに億単位で急激に増えることはありません。
次に、総資産が1年間で500億円も増加している点にも注目してみましょう。都市綜研インベストファンドの決算公告では、2021年3月末(第23期)から2022年3月末(第24期)にかけて、資産が約743億円から約1233億円に増えており、実に490億円もの増加です。
投資先の物件が更地であったり、事業が軌道に乗っている様子がないのに総資産が490億円増えている点もみんなで大家さんが怪しいと言われる一因のようです。
以下のツイートでは流動比率が低すぎるという声も上がっていました。
みんなで大家さんの口コミ・評判
ネガティブな意見の多いと言われるみんなで大家さんの口コミや評判ですが、ここではTwitterを中心に最新の口コミを一緒に見てみましょう。
小島解説員
- みんなで大家さんって怪しいの?
- みんなで大家さんの契約が完了した
- ポンジスキームという噂がある
- YouTubeでCMもやっている
- 広告が胡散臭い
- 出資でもらえるギフトカードが届いた
- 地上波でもCMを流している
みんなで大家さんって怪しいの?
みんなで大家さんの特徴でもある7%の高利回りに「怪しいのかぁ」という声があがっていました。
みんなで大家さんの契約が完了した
こちらは実際にシリーズ成田15号に出資をした方のツイートです。
現在、みんなで大家さんの「シリーズ成田15号」に出資すると、分配金の他にギフトカードがもらえるキャンペーンを実施しています。
ポンジスキームという噂がある
みんなで大家さんには「仕組みがポンジスキームではないか」という噂があるようです。
ポンジスキームは金融詐欺の一種ですが、みんなで大家さんがポンジスキームという証拠はありません。
YouTubeでCMもやっている
広告が胡散臭い
広告が頻繁に表示されるという声も多いようです。
広告を流すにはそれなりに広告料も発生することが想定されるため、その原資はどこから来ているのかと怪しむ声もあります。
出資でもらえるギフトカードが届いた
みんなで大家さんから、ギフトカード届いたぁあ!やっほーい!
— するが@そろそろ育休から復職 (@suruga_mama) March 14, 2023
みんなで大家さんでは、様々なキャンペーンを実施しています。出資口数に応じてギフトカードがもらえるキャンペーンや紹介制度などが用意されており、VJAギフトカードがもらえます。
ギフトカードは非課税のため、そのまま額面通り受け取れるので嬉しいシステムです。
地上波でもCMを流している
ネット広告やYouTubeのCMに関するネット上の声は多くありましたが、地上波でもCMを打っているようです。
みんなで大家さんのからくりとは
みんなで大家さんの商品の利回りは6%~7%ですが、これは一般的な不動産投資の利回りが3~4%であるのに比べて高い水準となっています。
みんなで大家さんのからくりに関して、Twitterに投稿された口コミでも以下のような投稿がありました。
このツイートは、みんなで大家さんのようにおいしい話には裏(からくり)があるのではないか、という懸念が書かれています。
この”からくり”が囁かれる理由としては、みんなで大家さんの分配原資である賃貸収入が不透明であることが原因と言えます。
実際に、みんなで大家さんのメイン商品である「シリーズ成田」は現在15号まで販売中で、既に運用中・分配金も支払われているファンドがありますが、まだ更地の段階で建物が建っていないため、その分配金がどこから支払われているのか疑問に思う声が多いようです。
小島解説員
みんなで大家さんのメリット
渡邊編集者
【メリット1】高い想定利回り
みんなで大家さんの商品では、6%から7%という高い想定利回りが設定されています。
先述したとおり、一般の不動産投資が3%から4%ということを考えるとかなりの高水準だということが分かります。
さらに、みんなで大家さんでは、ギフトカードをもらえるキャンペーンなどを随時実施しているため、実質受け取れる分配金はさらにプラスになります。
【メリット2】始めやすい
みんなで大家さんは、物件の選定や管理などの煩雑な業務は運営者である都市綜研インベストファンド株式会社が行うため、出資者は専門的な知識がなくても参加が可能です。
申込み手数料は無料で、出資金の単位も100万円単位となるため、出資者側が把握・管理しやすいのも特徴です。
【メリット3】現金化しやすい
通常の不動産投資では、現金化しようとすると自分で買手を探さなければいけませんが、みんなで大家さんの場合は「営業者へ権利を譲渡」することで、現金化しやすい仕組みとなっています。
みんなで大家さんのデメリット
小島解説員
【デメリット1】出資金が1口100万円からと高め
みんなで大家さんの最低出資金額は1口100万円からとなっています。
最近ではインターネットを通じて手軽に不動産投資ができるようになり、1口1万円~という不動産クラウドファンディングもあるため、みんなで大家さんの1口100万円からという金額は少ない金額とは言えないでしょう。
【デメリット2】過去に行政処分を受けた
みんなで大家さんの運営者である都市綜研インベストファンド株式会社は、平成25年5月に大阪府より、「不動産特定共同事業法に係る業務の一部停止60日間お及び指示」を受けました。
これは、上場企業と同等の会計処理を求めた大阪府側に対し、インベストファンド側は通常の法人税法に基づく会計処理を行っていたことにより、資産の価値に差が発生し約32億円の過大計上という判断がされたことによるものでした。
参照元:お知らせ
その後、都市綜研インベストファンドは大阪府に対し、業務停止処分取消請求を求める訴状を提出し、平成22年度・平成23年度の貸借対照表と損益計算書の修正を行い、平成25年7月29日より募集営業業務の再開をすることとなりました。
それ以降、みんなで大家さんでは営業停止等の行政処分はなく、元本償還や分配金も遅延なく支払われておりますが、少なからず投資家からの評価や評判等に影響があったと言えるでしょう。
【デメリット3】節税対策にはならない
みんなで大家さんは投資商品の中でも「不動産特定共同事業商品」に分類され、不動産特定共同事業商品によって発生する利益は「雑所得」です。
雑所得の課税方法は総合課税です。総合課税は、対象となる所得をすべて合計して税率が決まるので、より正確な税額を決定するために確定申告が必要になります。
みんなで大家さんでは20.42%(所得税)を源泉徴収した後の金額が分配金として出資者に支払われます。
通常の不動産投資では、経費や損益通算といった節税対策が可能ですが、みんなで大家さんではそういった節税対策はできませんので注意が必要です。
みんなで大家さんとは
「みんなで大家さん」とは、運営会社である都市綜研インベストファンド株式会社が選定した不動産を、1口100万円からの小口の金融商品として出資を募る不動産投資型クラウドファンディングです。
みんなで大家さんの営業者・都市綜研インベストファンド株式会社は「不動産特定共同事業者」として大阪府から、販売代理であるみんなで大家さん販売株式会社は東京都から、それぞれ許可を得て投資家と「不動産特定共同事業法」に基づいた契約を結びます。
みんなで大家さんでは、投資家から受けた出資金を基に不動産賃貸事業を行い、その賃貸利益を原資として投資家に分配金を支払っています。
引用:国土交通省-不動産特定共同事業法に基づく事業者及び適格特例投資家一覧
みんなで大家さんでは想定利回りが6%~7%という高利回りで出資を募集しており、1口100万円からという分かりやすい金額であることや、販売開始から約15年間元本割れなく営業できているという実績もあることから、様々な年齢層から支持を得ている商品です。
みんなで大家さんとは
みんなで大家さんは、共生バンクグループである都市綜研インベストファンド株式会社が運営する商品です。
都市綜研インベストファンドの会社概要は以下のとおりです。
営業者
営業者 |
都市綜研インベストファンド株式会社
|
本社 | 大阪府大阪市北区堂島1-1-5 関電不動産梅田新道ビル12階 |
代表取締役 | 栁瀨 健一 |
創立 | 平成11年8月 |
資本金 | 29億2330万9139円 |
公式サイト | 都市綜研インベストファンド公式 |
販売代理人
会社名 |
みんなで大家さん販売株式会社
|
本社所在地 |
東京都千代田区麹町5丁目3番地 第7秋山ビルディング5階
|
電話番号 | 0120-370-832 |
代表取締役社長 | 栁瀨 健一 |
創設 | 1998年8月 |
資本金 | 1億円 |
社員数 | 62名(2022年4月現在) |
公式サイト | みんなで大家さん販売公式 |
みんなで大家さん販売株式会社の代表取締役も栁瀨 健一氏が兼任しています。
栁瀨氏は兵庫県神戸市の出身で、自衛隊の経験を経て資産家向けのコンサルティング事業を立ち上げ、その後不動産会社の立ち上げに携わり、当時では珍しかった定期借地権付きの分譲マンションを手掛けました。
その後、1997年共生バンクグループの前身となる都市綜合インベストバンクグループを設立し、様々な不動産関連事業に幅を広げながら現在に至ります。
まとめ|みんなで大家さんはやばい・怪しいと言われる理由はネガティブな口コミが多いから
みんなで大家さんがやばい・怪しいと言われる理由と最新の口コミ・評判をご紹介しました。
みんなで大家さんは投資商品であり、投資商品では元本は保証されておりません。想定利回りは7%という高い利回りと2か月に1度受け取れる分配金が魅力的な商品ではありますが、その分配金が運用期間中にきちんと支払う能力がある会社であるかどうか、出資前に見極めることが大切です。
渡邊編集者
小島解説員