在宅ワーク・テレワークの部屋がない!仕切りでワークスペースを作る?自宅のレイアウトを紹介


この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のざっくりしたポイント
  1. 在宅ワーク・テレワーク用の部屋がない場合、生活音や娯楽の多さ、整理ができないことによる効率ダウンの懸念も!
  2. おすすめのワークスペースの作り方は「パーテーションや簡易的な個室で区切る」
  3. 部屋を用意する際は「セキュリティ」「防音設備」に注意!

在宅ワークやテレワークで働く人が抱える悩みの中に、作業用の部屋がないことが挙げられます。「自宅で仕事をするようになったけど、専用の部屋がないからリビングや寝室で作業をしている」という方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では在宅勤務の方に向けて、作業部屋がないことによる悩みやスペース作りのレイアウトのポイントを紹介します。

自宅と言えど仕事のパフォーマンスは落としたくないですよね。環境整備を図ることで、作業効率も格段にアップしますよ。

小島解説員小島解説員

在宅ワーク・テレワーク用の部屋がないことによる悩み

在宅ワーク・テレワーク用の部屋がない方の多くは、次のような悩みを抱えています。

  • 家族のしゃべり声や生活音で集中できない
  • テレビや漫画など娯楽の誘惑が多い
  • 書類や仕事道具などを片付けられない

それぞれの悩みについて詳しく解説します。

家族のしゃべり声や生活音で集中できない

在宅ワーク・テレワーク用の部屋がないと、家族が生活する共同スペースで仕事をすることになります。普段通りの生活を送る中で仕事をするため、とくに気になるのが音です。

  • 家族のしゃべり声
  • テレビや掃除機などの音
  • キッチンやお風呂から聞こえる音
  • 子供やペットの声
  • 近隣住民の生活音

生活音が響く中で仕事をすると、当然集中力が下がってきます。また、オンとオフの切り替えがしづらくなるのもデメリットです。

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家族が生活をする中で仕事をするため、生活音に対して強く叱れないのもネックですよね。

そうですね。普段通りの生活を送っている家族にとっては、仕事をされることがストレスになる可能性もあります。

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テレビや漫画など娯楽の誘惑が多い

リモートワーク・テレワーク用の部屋を設けず、自室でそのまま仕事をする方に多い悩みです。自宅は気を休ませる場所でもあるため、テレビや漫画、趣味のコレクションといった娯楽が多い環境です。

娯楽が多いと集中力が途切れるリスクも高く、とくにストレスや疲れを感じた際に、つい娯楽に手が伸びてしまいます。また、自宅での作業になると上司の目を気にすることがないため、ソファやベッドが近くにあるとすぐ休んでしまい、効率が下がってしまうという方もいます。

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目の前に楽しいことや好きなものがあると、どうしても誘惑に負けてしまいますよね。

そうですね。普段通りの生活の中に「仕事」を持ち込むのは、意外とハードルが高いです。

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書類や仕事道具などを片付けられない

リモートワーク・テレワーク用の部屋がない状態だと、仕事で使う書類や道具を適切に管理できないという弊害があります。仕事をするために用意した部屋ではないため、収納用のスペースを確保できないのが原因です。

収納がなく整理がしづらいと、大切な書類や仕事道具を紛失する可能性もあります。部屋が散らかりやすくなることも、リモートワーク・テレワーク用の部屋がないことにおける大きなデメリットです。

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仕事道具を片付ける収納を置こうと思っても、自室だと狭くて現実的ではない場合もありますね。

在宅ワーク・テレワーク用のワークスペースの作り方

ここでは、在宅ワーク・テレワーク用の部屋を用意するためにおすすめの方法について解説します。

  • パーテーションや簡易的な間仕切りを立てる
  • リノベーションで間仕切りや個室を作る
  • 在宅ワーク・テレワークに適した間取りの物件に引っ越す

現状の仕事環境にストレスを感じている方は、ぜひ参考にしてください。

パーテーションや簡易的な個室で間仕切りを立てる

パーテーションなどの活用は、既存の状態をリモートワーク・テレワーク用の部屋にする作り方としてもっとも一般的な方法のひとつです。

MEMO

仕事の時間だけ、パーテーションや簡易的なテントタイプの区切りなどを設置すれば、部屋の間取りや仕様を大きく変更しなくても済みます。

自宅の一部で作業をする場合は、スペースを広めに確保できるリビングがおすすめです。リビングの角に位置する場所であれば、家族の生活にそこまで大きな影響を与えず仕事ができます。コンセントの位置なども確認した上で、家族の生活にも支障がない場所を選ぶことが大切です。

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簡易的な作業スペースを作るのに適した場所はリビング以外にありますか?

例えば寝室にスペースが確保できるのであれば、生活音が聞こえにくいので作業スペースにはぴったりです。

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リノベーションで間仕切りや個室を作る

元々の状態では仕事をするのが難しいという場合、いっそリノベーションをして作業スペースを確保するのもおすすめです。間取りやレイアウトによっては、そもそも自宅での作業に不向きな場合もあります。

リノベーション・リフォームをする場合は、仕切りを作るのか、それとも作業部屋を新しく作るのかで時間と費用も大きく異なります。そのため、安易に決めるのではなく家族としっかり話し合った上で決定してください。

在宅ワーク・テレワークに適した間取りの物件に引っ越す

賃貸住まいの場合、在宅ワークやテレワークをしやすい物件に引っ越すという方も増えています。在宅で仕事することを前提に、間取りやレイアウト、通信環境、コンセントの数などを意識することが大切です。

とくに通信環境は、在宅で仕事をする場合に気を付けたいポイント。zoomなどを利用したビデオ会議をすることもあるので、安定したネット回線を準備したいところです。

MEMO
ネット環境をできるだけ早く整えたい場合は、工事が不要な置き型Wi-Fiの設置がおすすめ。通信速度を意識するなら、マンションでも戸建てプランを契約したり、NURO光などの高速回線がおすすめです。

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通信環境以外に、何か注意しておくべき点はありますか?

家賃やアクセス、日当たりや冷暖房の効きやすさといった、部屋探しにおける基本的な観点を疎かにしないようにしましょう。

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在宅ワーク・テレワーク用の部屋を作る際のポイント

在宅ワーク・テレワーク用の部屋を用意する際は、以下のポイントを意識してみてください。

在宅ワーク・テレワーク用の部屋を作る際のポイント
  • 仕事部屋と生活空間を分ける
  • パートナーの仕事部屋とそれぞれ独立させる
  • 日当たりや空調などが整った空間にする
  • 収納スペースを確保する

以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

仕事部屋と生活空間を分ける

在宅で仕事をする場合は、家族が生活する空間と仕事をする空間をはっきり分けるのがおすすめです。それぞれが分かれていないと、生活音が気になって仕事に集中できない場合があります。

仕事部屋と生活空間を分けるには、簡易的な仕切りを設置するか、在宅勤務に適したレイアウトにリノベーションするなどの方法が挙げられます。また、仕事の効率を上げるため、ある程度の広さを確保することも重要です。

家の中でもメリハリをつけられるようにするのが大切です。

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パートナーの仕事部屋とそれぞれ独立させる

パートナーも在宅で仕事をする業種の場合、2人分のスペースが必要です。

部屋数が少ないと、同じ空間でお互いが違う仕事をすることになります。同じ部屋で仕事をすると集中できないだけでなく、情報漏洩やセキュリティ面でも不安があります。

仕事のストレスをお互いにぶつけ合ってしまい、関係が悪化することもあるため注意が必要です。

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パートナーも在宅勤務の場合、どのような対策を取れば良いのでしょうか?

簡易的な仕切りを設置するのが最も簡単な方法です。また、リビングと自室での作業時間を交代制にすることで、適度な空間と距離感を確保でき、メリハリもつけやすくなります。

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日当たりや空調などが整った空間にする

在宅での仕事は通勤時間がない分、作業が長時間になりがちです。そのため、明るさや暖かさ、空調に配慮することで、より快適な空間にできます。

例えば、窓の位置を確認し日当たりの良い場所を作業スペースにするなどです。日当たりが良ければ明るさと暖かさを両方確保できます。作業部屋専用に、照度の高い照明を導入するのもおすすめです。

夏は涼しく冬は暖かい空間を実現することで、効率化はもちろんメンタルの安定にもつながります。

収納スペースを確保する

仕事で使う資料や道具などをスムーズに取れるよう、作業スペースの周りに収納を設置しましょう。収納スペースを確保すれば部屋も散らかりにくくなるため、綺麗な空間を保てます。

在宅ワーク・テレワーク用の部屋に収納を確保するには、省スペースに配慮したデスクや、壁面収納の導入がおすすめです。物件に設置されている収納を仕事用にする方法もあります。

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すぐ手が届く場所に仕事道具を置いておけば、作業効率アップに繋がりますね。

在宅ワーク・テレワーク用の部屋を用意する際の注意点

在宅ワーク・テレワーク用の部屋を用意する際には、セキュリティや防音設備に気を付ける必要があります。

情報セキュリティを考慮する

在宅で仕事をする場合でも、情報の漏洩や資料の紛失など、会社にいる場合と同様に注意しなければいけません。パートナーや来客が、仕事の機密情報を目にしたり悪意なく流出させてしまう可能性もあります。

また、子供がいる家庭だと、大切な書類を紛失したり機材が破損したりといったトラブルが発生しかねません。子供の手が届かない位置で保管するか、鍵付きの収納を導入するなどして対応するのがおすすめです。

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プライバシーの確保といった意味でも、セキュリティは大切ですね。

自宅とはいえ仕事をする場であるため、会社と同レベルのセキュリティへの意識は必須です。

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防音設備を整える

在宅勤務の場合、多くの企業がオンライン会議を実施しています。防音設備の整っていない部屋だと、オンライン会議の音声が外に漏れてしまい情報漏洩につながる危険性も。

また、防音設備が整っていないと、近隣住民に迷惑がかかりトラブルに発展する可能性もあります。手軽に防音できる方法としては、壁に吸音材を貼るのがおすすめです。

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防音設備を整えれば、同じ空間で生活する家族への配慮もできますね。

そうですね。自宅内の生活音が聞こえにくくなり、作業効率が上がる点もメリットです。

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まとめ

今回は、在宅ワーク・テレワーク用の部屋がないことの悩みや、専用の部屋を作るための方法、注意点について紹介しました。

在宅ワーク・テレワーク用の部屋を確保できないと、生活音や娯楽の多さ、整理ができないことによる悩みが発生します。

これらの悩みは、簡易的な仕切りやリノベーションなどの対策を施すことで解消できます。仕事と生活のメリハリをつけるためにも、仕事専用の部屋を確保することは大切です