【東京編】仲介手数料無料の賃貸会社を厳選！仲介手数料無料にする方法

東京は賃貸物件が豊富ですが、地方に比べると家賃が高いのが難点です。

家賃が高いと賃貸契約時の初期費用も比例して高くなり、予算が限られていると選べる物件も少なくなってしまいがちです。

仲介手数料無料の賃貸のからくり【東京編】

賃貸事業が中心の不動産会社にとって、契約時の仲介手数料は収入の柱です。

入居者にとって仲介手数料が無料になるのは喜ばしいことですが、不動産会社にとっては事業の維持が難しくなるのでは？と疑問に思う方もいるでしょう。

結論から言うと、仲介手数料を無料にしても不動産会社は十分な収入を確保するからくりがあるので問題ないのです。

人の入れ替わりが激しく、賃貸市場が活発な東京でなぜ仲介手数料を無料にできるのか？そしてそもそも仲介手数料の内訳とは何なのか？これらのポイントを一つずつ解説していきます。

そもそも仲介手数料とは

仲介手数料とは、物件を紹介してくれた不動産会社に対する対価として支払うお金です。不動産会社は物件の紹介だけでなく、現地案内、入居に関わる手続き全般、入居者と大家さんの間に立って安全に取引を進めるなど、重要な役割を担っています。

仲介手数料無料のからくり

不動産会社が管理または所有している

賃貸物件の多くは個人の大家さんがオーナーです。この場合、不動産会社が仲介役として契約に関わるため仲介手数料が発生します。

しかし、不動産会社が管理・所有している物件であれば、家賃から収入を確保できるため、仲介手数料が得られなくても不利益はありません。

そのため、仲介業務が発生しない分、仲介手数料が無料になるのです。

実績作りや集客などの戦略

一般媒介契約を結んでいる物件であっても、不動産会社が判断して仲介手数料を無料にすることは珍しくありません。その理由の一つは、実績作りや集客といった戦略です。

専任媒介契約とは異なり、一般媒介契約では大家さんが複数の不動産会社と契約を結ぶことが可能です。

この場合、他社よりも先に賃貸契約を結ばなければ利益を逃してしまいます。不動産会社が同じ物件を扱う場合、競合他社に負けないための戦略として、仲介手数料を無料にするのです。

同じ物件でも、仲介手数料がかかる物件とかからない物件があれば、当然ながら仲介手数料がかからない物件を選びますよね。

不動産会社間で取引している

大家さんが特定の不動産会社と専任媒介契約を結んでいる場合、本来ならばその不動産会社だけが物件を仲介できます。しかし、現実には不動産会社同士で取引が頻繁に行われています。

例えば、専任媒介契約を結んでいるA社があるとします。もしB社が入居者を見つけた場合、A社はB社に業務委託という形で契約業務を依頼します。B社はこの業務委託に対する対価をA社から受け取ることができます。B社はこの業務委託費で収入を得ているため、仲介手数料を無料にしても良いと判断する場合があるのです。

礼金に上乗せしている場合も

仲介手数料を無料にする代わりに、その分の費用を礼金に上乗せするケースがあります。

ここで注意すべき点は、礼金は大家さんに支払われるものであり、仲介手数料として不動産会社に充てられることがあります。

例えば、礼金が家賃の1ヶ月分であれば、大家さんはこれを不動産会社に支払う仲介手数料として使うことができます。

大家が仲介手数料を負担している

前述のとおり、仲介手数料は入居者と大家さんの両方から受け取る場合でも上限が変わりません。

そのため、仲介手数料が無料という場合、実際にはその費用を大家さんが負担している可能性が高いです。たとえば、物件が古い、駅から遠いなどの理由でなかなか入居者が見つからない場合、大家さんが仲介手数料を負担してでも早く空室を埋めたいと考えることがあります。

このように、仲介手数料を入居者と大家さんのどちらかが負担する形になるため、不動産会社にとっては収入が確保され、不利益はありません。一方、大家さんにとっては物件を積極的に紹介してもらえるというメリットがあります。

こうしたケースは賃貸だけでなく、売買物件でもよくある現象です。

家賃を下げる代わりとして対応

入居者にとっては、仲介手数料を無料にするより毎月の家賃を下げてほしいという人も少なくありません。

しかし、大家さんにとっては他の入居者との兼ね合いから、家賃の値下げが難しいことがあります。そのような場合に、仲介手数料を無料にすることで入居者の負担を軽くしようとするケースがあるのです。

オプションやサービスの加入が条件の場合も

仲介手数料を無料とする代わりに、消臭作業やクリーニングなどのオプション利用を条件としたり、特定のサービスに加入することを求めるケースがあります。

よくある室内消毒費や事務手数料などは不動産会社が利益を上げるために請求書に盛り込んでいる可能性が高く、数万円の費用がかかる場合があります。

人件費や広告費などの運営コストを抑えている

賃貸物件の運営には、広告費や案内、契約にかかる人件費など、多くのコストがかかります。一方で、これらの運営コストを極力抑えることで仲介手数料を無料にするケースも増えています。

近年では、オンライン主体で運営する無店舗型の不動産会社が増えているのをご存じでしょうか。

公営住宅などの特殊な賃貸物件

賃貸物件には、公営住宅やサブリース物件、マンスリーマンションなど、仲介手数料が最初から発生しないものもあります。

東京の仲介手数料無料の賃貸物件は数が多く見つけやすい！

冒頭でも触れましたが、東京などの都市部では仲介手数料無料の賃貸物件が比較的見つけやすい傾向にあります。

最近では日本全体で人口減少が進んでいる中、都市部では新築物件の建設が盛んに行われています。

結果的に空き物件が増加し、入居者は利便性の高い物件に次々と移っています。新築物件の増加に伴い競争も激化し、不動産会社は空室対策を積極的に講じる必要があります。

その結果、物件数の多い都市部では仲介手数料を下げてでもお客さんを獲得したいという不動産会社の熾烈な争奪戦が繰り広げられているのです。

仲介手数料無料＆半額＆安い賃貸不動産会社・サイト【東京編】

ライフルホームズ【不動産ポータルサイト】

タグ付けで「＃仲介手数料最大無料（関東）」と検索すれば、東京都内にある仲介手数料無料の賃貸物件に絞って検索できます。

ライフルホームズ公式サイト

CHINTAI【不動産ポータルサイト】

仲介手数料無料のテーマ・特集を選択すると、東京都内にある仲介手数料無料の賃貸物件だけが表示されます。新築物件が多いのもうれしいポイント。

CHINTAI公式サイト

エイブル【仲介手数料半額】

全国チェーン展開する不動産仲介会社です。直営店なら全取扱物件の仲介手数料が家賃の55％と決まっているため、交渉せずに初期費用を抑えることが可能。

エイブル公式サイト

リブマックス【仲介手数料半額】

家具家電付きの賃貸物件を多く取り扱う不動産会社です。オンラインでの接客も可能なので、遠方に引っ越しの予定がある方や忙しい方にもおすすめです。

リブマックス公式サイト

ミニミニ【仲介手数料半額】

賃貸専門の不動産会社で全国に支店・フランチャイズ店を持っています。こちらの会社も、直営店限定ですが全取扱物件の仲介手数料が家賃の55％、その他敷金・礼金ゼロ物件など初期費用を抑えたい人にうれしい物件を多数持っています。

ミニミニ公式サイト

ハウスコム【仲介手数料無料〜】

関東を中心に全国202店舗を展開する賃貸専門会社です。自社サイトでは約1,000件の仲介手数料無料物件が掲載されており幅広いエリアと条件をカバーしています。契約実績数業界1位という点も安心ですね。

ハウスコム公式サイト

GooRooM【仲介手数料無料〜】

東京都港区・渋谷区の高級マンションを中心に取り扱う不動産会社です。全体の取り扱い件数が少ないものの、ターゲットを絞って新築やデザイナーズなどハイクラスな物件を集めているのも特徴といえます。

GooRooM公式サイト

RAGY【仲介手数料無料〜】

仲介手数料だけではなく、火災保険や保証委託料まで抑えられる不動産会社です。オンライン主体で、物件持ち込み型なのである程度自分の希望物件を絞ってから相談することをおすすめします。

RAGY公式サイト

ウチコミ【仲介手数料無料】

不動産会社ではなく大家さんが直接物件を掲載しているサイトです。大家さんが仲介手数料を負担するため、全物件の仲介手数料が交渉無しで無料になります。

ウチコミ公式サイト

ゼロヘヤ（ルームコア）【仲介手数料無料】

新宿・渋谷・池袋の仲介手数料無料物件を取り扱う不動産会社（ポータルサイト）です。エリアは限られますが他社で掲載している物件も仲介可能です。

ゼロヘヤ公式サイト

レオパレス21【仲介手数料無料〜100％】

レオパレスが取り扱う賃貸物件の約9割ははじめから仲介手数料無料です。主にレオパレスは、自社所有のマンスリーマンションや賃貸アパートを取り扱っています。

レオパレス21公式サイト

OHEYAGO【仲介手数料無料〜半額】

オンライン主体の不動産会社です。内見は現地で待ち合わせ、申込みや契約の手続きもオンライン上で完結できるため忙しい人・効率重視の人におすすめします。

OHEYAGO公式サイト

39room【仲介手数料無料or最大39,000円】

希望物件が掲載されているURLがわかればどんな物件も紹介可能。来店不要でオンラインで契約締結まで完了させられます。家賃の額に関わらず、仲介手数料無料もしくは最大39,000円と決まっています。

39room公式サイト

アブレイズコーポレーション【仲介手数料無料or半額】

都内主要部に3店舗を構える不動産会社です。仲介手数料無料または半額、敷金・礼金ゼロ、フリーレント付きなど初期費用を抑えることに特化した物件やプランを多数用意しています。

アブレイズコーポレーション公式サイト

プロパティバンク【仲介手数料or半額】

東京都内で高級賃貸マンションを取り扱う不動産会社です。賃料の高いハイクラス物件でも仲介手数料無料または半額を実現しています。自社サイトでは10,000件以上の仲介手数料無料物件が掲載されています。

プロパティバンク公式サイト

スマ部屋【仲介手数料無料or半額】

来店不要のオンライン型店舗です。東京の賃貸物件のなかでも高級物件を中心に取り扱っているのが特徴といえます。

スマ部屋公式サイト

仲介手数料無料の賃貸は東京にはどのくらいある？不動産ポータルサイトで調査

不動産ポータルサイトを参考に、東京都内にある仲介手数料無料の賃貸物件についても調べてみました。

（2024年7月16日現在）

※1　不動産会社が登録している掲載物件総数（主要項目が同一の物件あり）

※2　2次掲載の情報含む

※3　掲載物件総数か同一物件を除いた物件数か不明

仲介手数料無料＆安い賃貸不動産会社のメリット・デメリット

最後に、仲介手数料が無料になることで得られるメリット・デメリットを紹介します。

仲介手数料無料＆安い不動産会社のメリット

仲介手数料が抑えられれば、確かに初期費用の負担が少なくなります。

仲介手数料無料＆安い不動産会社のデメリット

仲介手数料を無料にすることで、確かに不動産会社や大家さんにとって借り手が見つかりやすくなりますが、その裏にはいくつかのデメリットも存在します。

また、仲介手数料を支払わないからと言って、必ずしもサービスや対応が手薄になるとは限りません。

しかし仲介手数料をフルに払っている契約者の方が入居までのサポートが手厚いのもまた事実です。不動産会社にとっては仲介手数料が重要な収入源であり、その分のサービスやサポートの対価であるということは覚えておきましょう。

仲介手数料を賃貸（東京）で無料にしてもらうには？

また、交渉しやすい物件の特徴なども見分けることができるとスムーズに話がまとまるかもしれません。

仲介手数料を無料または安くしてもらいたい場合は、物件の募集情報を詳しく確認してみてください。例えば、図面の右下には仲介手数料の負担割合が記載されていることが多いです。

これを参考にして交渉の方針を立てると良いでしょう。

【負担割合の一例】

仲介手数料の負担割合を示す表です。

通常は入居者（借主）が仲介手数料を全額負担することになります。

客付が50％の場合、仲介会社の売上が大幅に減少するため、仲介手数料の値引き交渉が難しいことがあります。一方、最初から貸主が仲介手数料の一部を負担する場合は、仲介手数料の交渉がしやすくなる傾向があります。

仲介手数料は不動産会社の判断で無料もしくは安くしてもらえることがありますので、複数の不動産会社で見積もりを取ることで割引交渉の余地が生まれます。

また、広告費（AD）の支払いが大家さんから不動産会社へ行われる場合、ADのついた物件なら値引きしてくれる場合もあり、仲介手数料の交渉がしやすくなることもあります。

不動産会社としては、できるだけADのついている物件で決めたいところ。ただし、不動産業界以外の人はADの有無を確認することができないため、ダメもとで「ADがついている物件で仲介手数料を下げられないか」聞いてみるのは問題ありません。

仲介手数料無料以外の方法で初期費用が抑えられることも

東京のような家賃が高い都市では、仲介手数料もそれに応じて高額になる傾向があります。しかし、初期費用を抑えるためには仲介手数料だけでなく、敷金や礼金のない物件を選んだり、フリーレントつきの物件を探すことも効果的です。

まとめ：仲介手数料無料の賃貸物件は東京にも数多くある

東京の家賃が高いという点を考慮しつつも、仲介手数料無料の賃貸物件は数多く存在します。初期費用を抑えたい場合、仲介手数料が無料もしくは安い不動産会社に部屋探しを依頼するか、不動産ポータルサイトを活用して仲介手数料無料の物件を探すのが良いでしょう。

さらに、仲介手数料が必要な物件でも交渉次第で無料もしくは安くすることができる場合もあります。交渉をする際には、物件を申し込む前に不動産会社に申し入れをすることが重要です。