- 一人暮らし20代~アラサーの間取りは1R、1K、1DKあたりが一般的
- 6畳~7畳の広さだと少々手狭に感じる
- あまりに広すぎると持て余す可能性もある
一人暮らしの間取りは1R・1K・1DK・1LDKのどれが理想でしょうか?
はじめての一人暮らしの場合、どの間取りの部屋がいいかわからないと思います。
できることなら、コストパフォーマンスに優れた理想的な部屋を見つけたいですよね。
大学生の一人暮らしと、アラサー社会人の一人暮らしでは生活スタイルや家具・家電の量も違ってくるものです。
小島解説員
渡邊編集者
大学生~アラサーの一人暮らしにおすすめの間取りとは
ここでは、一人暮らしにおすすめの間取りについて解説します。
小島解説員
1R~1LDKまでがベスト
結論、一人暮らしにおすすめの間取りは1R~1LDKです。
ライフスタイルにも左右されますが、多くの方が快適に生活できます。
ただ、なかには2LDKを検討されている方もいると思います。
趣味の部屋をしっかり確保したいなら問題ないでしょう。
渡邊編集者
専有面積が18㎡~22㎡以上
一人暮らしの場合、専有面積(※)が18㎡~22㎡以上の部屋がおすすめです。
これくらいの間取りであれば、基本的な家具をすべて設置することができます。
- シングルベッド(100cm✕195cm)
- ローテーブル(90cm✕60cm)
- テレビ台(120cm✕50cm)
- 収納ラック(80cm✕40cm)✕2
- PCデスク(120cm✕70cm)
- 壁面収納棚(110cm✕40cm)
ただ、上記の家具は1Kを想定したラインナップです。
間取りがワンルームの場合、もう少し減らす必要があるでしょう。
※ リビングや居室、キッチンやトイレなどを含め、部屋に住む居住者だけが使用できる床面積
ワンルームの間取りで一人暮らし
小島解説員
ワンルームとは
ワンルームとは、キッチンとリビングが一体になった間取りのことです。
居住空間が1部屋しかないことに由来し、「1R」と表記されることもあります。
専有面積は15㎡~20㎡が平均的ですが、キッチンがリビングにある関係上、家具を設置可能なスペースは1Kよりも限定されます。
ワンルームのなかでも狭い部屋の場合、ロフトが用意されているケースが多いです。
平均家賃相場
ワンルームの平均家賃相場は以下のとおりです。
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 9.97万円 |
渋谷区 | 7万円 |
杉並区 | 5.58万円 |
大阪市都島区 | 5.79万円 |
福岡市博多区 | 5.77万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
ワンルームの部屋に住む最大のメリットは、家賃の安さです。
立地などにも左右されますが、基本的には1Kや1LDKといった他の間取りよりも家賃が抑えられています。
また、余分なスペースが物理的に排除されているので、コンパクトさを意識したい方はもちろん、ミニマリストの方にもおすすめです。
デメリット
ワンルームの最大のデメリットは、キッチンとリビングが一体になっている点です。
居住空間に調理場があることで、寝具や衣類に臭いが移ってしまう可能性があります。
また、他の間取りと比較しても狭い部屋が多く、人によっては窮屈さを感じてしまうでしょう。
口コミ
ワンルームの場合、手の届く範囲にものを置けるのが魅力のようです。
1Kの間取りで一人暮らし
小島解説員
1Kとは
1Kとは、リビングとキッチンが分かれている間取りのことです。
居住空間が1部屋のみという点はワンルームと同じですが、調理場との間に仕切りがあるので、実際の広さはかなり差があります。
アパートに多く、専有面積は15㎡~20㎡が平均的です。
平均家賃相場
1Kの平均家賃相場は以下のとおりです。
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 11.13万円 |
渋谷区 | 8.68万円 |
杉並区 | 6.58万円 |
大阪市都島区 | 6.18万円 |
福岡市博多区 | 5.58万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
1Kの最大のメリットはコストパフォーマンスの高さです。
キッチンとリビングがわけられているので、居住空間をしっかりと確保できます。
6畳以上の部屋なら、寝具・テレビ・テーブルをすべて配置しても余裕があるでしょう。
小島解説員
デメリット
前述したとおり、1Kのデメリットはワンルームより家賃が高い点です。
また、物件によってはトイレとお風呂が一体になった「ユニットバス」の可能性もあります。
居住空間はワンルームと変わらず1部屋なので、「寝室とリビングを別々にしたい」という方の場合、1DK以上かロフト付きの部屋を選ぶ必要があります。
口コミ
1LDKと1Kの両方に住んでみた結果、一人暮らしなら1Kで十分という意見がありました。
ただ、なかにはシャワーのみの物件もあるようです。
1DKの間取りで一人暮らし
小島解説員
1DKとは
1DKとは、「居室1部屋+DK(ダイニングキッチン)」の間取りを指します。
専有面積の平均は約30㎡前後です。
また、1LDKと1DKの定義に関しては、首都圏不動産公正取引協議会によって定められています。
具体的には下表のとおりです。
居室または寝室の数 | DK | LDK |
1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
2部屋以上 | 6畳 | 10畳 |
(参考:首都圏不動産公正取引協議会「特定用語の使用基準」)
渡邊編集者
平均家賃相場
1DKの平均家賃相場は以下のとおりです。
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 13.95万円 |
渋谷区 | 9.2万円 |
杉並区 | 8.21万円 |
大阪市都島区 | 6.87万円 |
福岡市博多区 | 6.1万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
1DKはダイニングキッチンが独立しており、寝室と食事をとる場所を完全に分けられます。
食べ物のにおいが衣類にうつることもなく、テーブルなどを設置することで、友人や家族を招待することも可能です。
メリハリをつけたい方におすすめします。
デメリット
1DKのデメリットは築年数です。
1980年代から1990年代に流行した間取りなので、比較的古い物件が多いという特徴があります。
経年劣化の観点から、水回りや外観でトラブルが発生している可能性もあるでしょう。
口コミ
こちらの方は、1DKの間取りで最低ラインだったようです。
ただ、掃除の手間や荷物の量によっては1DKか1Kで十分という方も多いようです。
1LDKの間取りで一人暮らし
渡邊編集者
1LDKとは
1LDKとは、1DKと同様、居室とキッチンが分けられた間取りを指します。
前述したとおり、ダイニングキッチンのスペースが4.5畳~8畳未満の場合は「1DK」、8畳以上なら「1LDK」です。
また、専有面積は約40㎡~50㎡が平均的でしょう。
平均家賃相場
1LDKの平均家賃相場は以下のとおりです。
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 19.2万円 |
渋谷区 | 18.77万円 |
杉並区 | 11.53万円 |
大阪市都島区 | 9.3万円 |
福岡市博多区 | 7.04万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
1LDKの最大のメリットは広いリビングです。
ダイニングキッチンが8畳以上なので、食事する場所はもちろん、ソファでくつろげるスペースも確保できます。
1990年以降に流行し、現在では主流になっていることから、比較的新しい物件が多いのも魅力的です。
渡邊編集者
デメリット
1LDKのデメリットは家賃の高さです。
平均家賃相場でも解説したとおり、都内の物件なら最低でも11万円は用意しなければいけません。
一人暮らしの方の場合、コストパフォーマンスを念頭に置いておきましょう。
口コミ
一人暮らしで1LDKの間取りだと、部屋が余るという口コミを確認できました。
正直、一人暮らしなら1LDKまでがベストです。
2K以上の間取りの場合、部屋を持て余してしまったり、有効活用できなかったりする可能性があります。
一方で、コレクターやアウトドアな趣味を持つ人にとってはいかに収納場所を確保するかが課題であり、一人暮らしでも1LDKは必要という口コミもありました。
2Kの間取りで一人暮らし
渡邊編集者
2Kとは
2Kとは、2つの居室とキッチンが用意された間取りです。
1Kの2部屋版をイメージすればわかりやすいと思います。
専有面積は30㎡前後で、1DKとあまり変わりません。
平均家賃相場
2Kの平均家賃相場は以下のとおりです。
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 13.6万円 |
渋谷区 | 10.1万円 |
杉並区 | 8.4万円 |
大阪市都島区 | 6.59万円 |
福岡市博多区 | 5.73万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
2Kのメリットは、居室が2つも存在する点です。
「寝室とリビング」「仕事部屋と趣味の部屋」など、ライフスタイルに応じてスペースをわけることができます。
デメリット
2Kのデメリットは1部屋ごとの広さです。
1DK相当の専有面積で2部屋用意している都合上、どうしても1部屋が狭くなってしまうのです。
また、2Kという間取りは歴史が古く、内装や設備の新しさには期待できません。
口コミ
こちらの方は、2Kの部屋に住まれており、1部屋を「寝室+趣味部屋」にされているそうです。
2LDKの間取りで一人暮らし
小島解説員
2LDKとは
2LDKとは、2つの居室に加えてダイニングキッチンが用意されている間取りです。
1DKで解説したとおり、ダイニングキッチンの広さは10畳以上と定められています。
専有面積の広さは約60㎡~80㎡前後です。
平均家賃相場
渡邊編集者
エリア | 平均家賃相場 |
千代田区 | 29.99万円 |
渋谷区 | 14.5万円 |
杉並区 | 12.65万円 |
大阪市都島区 | 11.59万円 |
福岡市博多区 | 7.3万円 |
(参考:ホームメイト公式サイト)
メリット
2LDKのメリットはなんといってもスペースの広さでしょう。
他の間取りと比較して専有面積が圧倒的に広いですし、居室も2つ確保できます。
快適な一人暮らし生活を送れることは間違いありません。
デメリット
2LDKのデメリットは家賃の高さです。
平均家賃相場からも分かるとおり、都内で2LDKの部屋に住む場合、約12万円~30万円かかります。
年収に相当余裕がなければ難しいでしょう。
口コミ
やはり広すぎて引っ越しを考えたり、中には人工芝をしきつめてキャンプを始める方などもいるようです。
使い道が広がる一方、家賃に対してのコストパフォーマンスはあまりよくないかもしれません。
それでも広い家を独り占めできる楽しさはありそうですね。
人暮らしで間取り6畳・7畳は狭い?レイアウトのコツ
結論、一人暮らしで間取り6畳・7畳は少し狭いです。
1K以上なら問題ありませんが、ワンルームの場合、レイアウトに注意する必要があります。
6畳・7畳でも快適に過ごしたいなら、ロフト付きの物件がおすすめです。
寝室をロフトにすることで、メインの居室を比較的自由に利用できます。
渡邊編集者
大学生~新社会人の一人暮らしにおすすめな間取り
大学生の一人暮らしの場合、ワンルームまたは1Kの間取りがおすすめです。
賃貸物件の契約時には、敷金と礼金がかかります。
およそ家賃の2ヶ月分程度です。
1DK以上の間取りを選ぶと家賃が高額になりやすく、連動する形で敷金・礼金も高くなります。
渡邊編集者
小島解説員
アラサー社会人の一人暮らしの理想的な間取り
20代の社会人の場合、ワンルームの間取りでも一人暮らしなら問題ありません。
しかし、30代やアラサーの場合、少し物足りなくなってくる方も多いと思います。
最低でも1K、将来的に同棲を検討しているなら、1LDKの物件がおすすめです。
一人暮らしの間取りで必ずチェックすべき要素
渡邊編集者
小島解説員
- 室内洗濯機置場
- バストイレ別
- エアコン付き
- 2階以上
- クローゼット
- 日当たり
室内洗濯機置き場
洗濯機は必ず室内に設置できるようにしましょう。
屋外洗濯機置き場は雨や紫外線にさらされるので、故障リスクを高めてしまうからです。
また、洗い終わった下着を盗まれてしまう可能性もあります。
バストイレ別
バストイレ別も一人暮らしの間取りでこだわりたいポイントです。
ユニットバスの場合、トイレとお風呂が一体になっているので、電気を扱う温水便座やウォシュレットを簡単に設置できません。
専門業者による工事が必要ですし、独立型よりも機器自体が高額に設定されています。
エアコン付き
昨今の日本の夏は気温が40度近くまで上がり、猛暑は今後も毎年続くと予想されます。体調管理以前に、生命維持のためにもエアコンは必須です。
また、入居してからエアコンを取り付ける場合、基本的には専門業者に依頼する必要があります。
退去時には原状回復義務があるので、エアコンを撤去する手間も発生するでしょう。
2階以上
間取りとは少しずれますが、部屋が2階以上にあるかも重要です。
1階の場合、泥棒が入りやすかったり、洗濯物が盗まれやすかったりなど、セキュリティ上のリスクが高まります。
渡邊編集者
クローゼット
一人暮らしの間取りの中でも、ワンルームはクローゼットの有無にこだわってください。
収納スペースがあるかないかで、居住空間の使い方が左右されるからです。
たとえば収納ラック(80cm✕40cm)を2つ設置する場合、約1畳分を使用してしまいます。
1K以上の間取りはキッチンとリビングが別々なので、そこまで問題にならないケースが多いです。
しかし、ワンルームの部屋で約1畳分が使えないのはかなりの痛手。
また収納ラックを設置しない場合、部屋が衣類で散らかってしまう可能性もあります。
日当たり
日当たりが悪い間取りの場合、洗濯物を室内で干す必要があります。
部屋干しのにおいに悩まされるだけでなく、湿気によってカビが発生するリスクも高まるでしょう。
一人暮らしの間取りで妥協してもいい条件
渡邊編集者
小島解説員
- Wi-Fi無料
- 宅配ボックス
- 浴室乾燥
- 2口以上のコンロ
- モニター付きインターホン
- オートロック
Wi-Fi無料
一人暮らし向けの部屋の場合、Wi-Fi無料をアピールしている場合があります。
魅力的に感じるかもしれませんが、あまりおすすめしません。
一般的な光回線と比較して、通信速度が遅い可能性があるからです。
宅配ボックス
宅配ボックスも一人暮らしの場合は妥協して大丈夫です。
重要書類などはポストに投函されますし、Amazonや楽天市場での購入品はコンビニ受け取りができます。
また、盗難リスクなどを気にしないのであれば、置き配を活用するのもアリでしょう。
浴室乾燥
日当たりのいい間取りを選べば、浴室乾燥は必要ありません。
乾燥機能つきの洗濯機を活用してもいいでしょう。
渡邊編集者
モニター付きインターホン
玄関にドアスコープが設置されている物件であれば、モニター付きインターホンは不要です。
ただ、女性の方でセキュリティ対策を万全にしたい場合、こだわってもいいポイントではあります。
2口以上のコンロ
頻繁に自炊する方でなければ、2口以上のコンロは必要ないでしょう。
一人暮らし向けの物件の場合、コンロが1つしかない部屋が多いです。
選択肢を増やすためにもコンロの数は気にしないことをおすすめします。
オートロック
オートロック物件は通常よりも家賃が高めに設定されています。
鍵を紛失したり家に置き忘れると自宅に入れないという心配もありますので、予算に余裕がない方は、妥協してもいいポイントでしょう。
人暮らしの間取りまとめ
本記事では、一人暮らしの間取りについて解説しました。
押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 1R~1LDKがベスト
- バストイレ別や室内洗濯機置場は妥協しない
- Wi-Fi無料やオートロックはなしでも大丈夫
渡邊編集者
小島解説員