成田空港周辺開発プロジェクト用地とは？ゲートウェイ成田が延期！進捗状況は？

本来の大家業とは違い、手軽に始められ、高い想定利回りで評判となっている「みんなで大家さん」ですが、出資先である「成田空港周辺開発プロジェクト用地」についても、Google検索の関連キーワードとしても表示されるほど関心が高まっているようです。

「成田空港周辺開発プロジェクト用地とはどんな場所なんだろう」

「どんな風に開発される予定なの？」

といった疑問をお持ちの方に向けて、みんなで大家さんに関する評判・口コミを交えながら解説してきます。

引用：Google検索「みんなで大家さん　成田」

成田空港周辺開発プロジェクト用地とは？

成田空港周辺開発プロジェクト用地について

「成田空港周辺開発プロジェクト用地」とは、不動産投資の一つで不動産小口化商品である「みんなで大家さん」の投資先物件で、成田国際空港から北西に位置する約45.5万㎡の大型開発用地のことを指します。

成田空港周辺開発プロジェクト用地は共生バンク株式会社が手掛ける不動産開発事業で、日本最大級の国際空港の近隣に新たな観光・ビジネス・地域振興の拠点となるような大型複合施設「日本ゲートウェイ成田」をオープンする予定となっています。

「日本ゲートウェイ成田」は2025年春に開業予定で、ホテルなどの宿泊施設やショッピングセンター、コンベンションホール等を建設し、訪日外国人観光客の観光拠点以外にも、最先端のビジネスやエンターテインメント、カルチャーを融合させた新しい街づくりを目指し、着々と工事を進めています。

引用：GATEWAY NARITA公式サイト

場所は千葉県成田市に位置し、成田空港から車で約3分ほどの場所にあります。

住所は「千葉県成田市小菅字溝川428番ほか225筆」（16.0239ha）で、東京ドーム約10個分という広大な土地を造成し、観光業のみならずeスポーツ競技場や安土城とコンセプトとした絢爛豪華なメタバースなアート空間も建設予定となっています。

成田空港周辺開発プロジェクト用地は「国家戦略特区」に指定されている？

ゲートウェイ成田の公式ホームページには下記のような記載があります。

GATEWAY NARITAの開発事業地は、内閣府が定める「国家戦略特区」の指定区域である成田市に位置します。

引用：GATEWAY NARITA公式サイト

「国家戦略特区」とは、”世界で一番ビジネスをしやすい環境”を作ることを目的として、地域や分野を限定し、大胆な制度の緩和や規制・税制面の優遇を行うために国が定めた地区のことです。

成田市は、日本の空の玄関である成田国際空港を活かして、「エアポート都市構想」という成田国際空港と都市の融合による最先端の産業やレジャーを更に発展させ、国際競争力の強化や地域の活性化としての拠点形成を目指しています。

当編集部で調査したところ、成田空港周辺開発プロジェクト（ゲートウェイ成田）は国家戦略特区に指定されている訳ではありませんでした。

引用：内閣部　国家戦略特区、成田市　国家戦略特区について

ゲートウェイ成田の進捗状況

ゲートウェイ成田の公式サイトでは、開発作業の様子を公開しています。

開発作業の様子は定期的に更新されており、写真や動画で確認することができます。

みんなで大家さんのシリーズ成田とは

シリーズ成田とは

「成田空港周辺開発プロジェクト用地」を出資先として扱う、みんなで大家さんのシリーズ成田とは、どのような商品なのでしょうか。

シリーズ成田の一番最初の商品「シリーズ成田1号」は、2021年2月1日を組合加入日としており、想定利回りは7％、運用期間は5年、出資金1口100万円、募集総口数は2,028口でした。

その後は3ヵ月に1商品のペースでシリーズ成田を募集している計算になります。

【シリーズ成田1号　商品概要】

【シリーズ成田1号　運用実績】

引用：みんなで大家さんｰシリーズ成田1号

シリーズ成田はどのように運用している？

シリーズ成田1号は2021年5月31日に第1回の分配日を迎えており、その後も順調に想定利回り通りの分配率で分配金が支払われています。

しかしながら、シリーズ成田の出資先である「成田空港周辺開発プロジェクト用地」はまだ更地の段階で賃貸利益を生み出しているようには見えません。

ではどのようにして分配金を捻出しているのでしょうか。

ブロガーasian.teaさんが運営する「Treasure Travellers」に読者から下記のようなコメントが寄せられていました。

配当原資ですが、都市綜研インベストファンド株式会社が土地保有→成田ゲートウェイプロジェクト株式会社（成田GWPJ）へ賃貸で、成田GWPJが賃料を支払うからできるんですよ。

引用：Treasure Travellers

コメントにもある「成田ゲートウェイプロジェクト株式会社」について調べてみたところ、実際に1号から7号まで会社が存在しているようです。

出典：国税庁 法人番号検索サイト

読者のコメントが正しければ、営業者である都市綜研インベストファンド株式会社が成田ゲートウェイプロジェクト株式会社に土地を賃貸し、その賃料収入から各商品の分配金を支払っていることになります。

しかしながら、更地である土地に分配金に充当できるだけの賃料を支払っているのかという疑問は残ります。

また、成田ゲートウェイプロジェクト株式会社の住所を見ると、「共生バンク株式会社」やみんなで大家さんの販売代理である「みんなで大家さん販売株式会社」と住所が一致しており、みんなで大家さんと関係のある会社であることが予想されます。

みんなで大家さん、成田の評判は？

計画自体が破綻している

みんなで大家さん成田。年間2000万人の来場を見込んでるらしいが、1日あたり54794人来る想定。コロナ前のTDR(TDL+TDS)の来場者数ですら1日8万人やのに。そんなに来るわけないいうねん。最初っから計画自体が破綻してるとまでは言わないが、それだけの来場者＋従業員の交通手段は考えられていない模様。 https://t.co/mm9DxQnrNI

— miracchi (@miracchi3) April 12, 2023

年間目標来場者2000万人のみんなで大家さん成田。
みねしましゃちょーtweetの画像によれば、2000万人の来場者を国道295号に接する道路1本で捌く計画のよう。
しかも開発1号道路w=12.5mということは、片側1車線しかない。
ホテル4棟＋商業施設＋コンベンション施設の客がこの道路だけで捌けるの？ https://t.co/oo20cfUkJ1 pic.twitter.com/RCe9UBd5uP

— miracchi (@miracchi3) March 28, 2023

年間来場者数が2,000万人を見込んでいるのに対し、交通手段や従業員などがきちんと対応されるのかを心配する声が挙がっていました。

請負業者が怪しい？

みんなで大家さん成田の、施行請負業者がわかる掲示物がこれ。
他方、通常の工事現場に掲示のある労災保険関係成立票は、僕が回った範囲では確認できませんでした。
調べた限り、株式会社丸協組は建築の特定工事業を持っていないため、今後別の工事業者に現場が引き継がれると思われます。 pic.twitter.com/52lPEMDUfC

— miracchi (@miracchi3) March 27, 2023

この規模の造成工事に対し、業者は必要な許可を持っていないのではというツイートです。

大規模な工事なのに免許もない小さい会社に委託しているということであれば心配になります。

開業に間に合うのか

みんなで大家さん成田の、2022/11現在の工事進捗状況が更新されていた。
開業まであと2年強なのに、この調子で土木工事をやっていて間に合うの？
ちなみに、この施工を請け負ってるゼネコンはどこなのだろう？大手ゼネコンじゃなきゃ対応不可能な建築工事の規模に見えるけど。 pic.twitter.com/xiH5rZjBZa

— miracchi (@miracchi3) February 12, 2023

土地の改良工事にかなり時間がかかっているという声もありました。

資料請求をした

みんなで大家さんに資料請求しました。
現在、完売中のようで次回５月の案内のようです。
最近の販売商品は、利回り７％の成田案件。
今後は
配当投資＆ウェルスナビ
スペラボトランクルーム
不動産賃貸経営
みんなで大家さん
で行こうと思います。

— めぐたん (@megutan191955) April 12, 2022

成田への投資を検討している方のツイートです。不動産管理の煩わしい部分が不要で、想定利回り7％というのはかなり魅力的な商品でもあります。

ただ投資をする際は自己責任になるため、慎重な判断が必要です。

大手ゼネコンが施工に携わっていない

みんなで大家さん。
頑張ってWeb広告だしているけど、現在絶賛出資募集中の東京ドーム10個分という巨大建設プロジェクト「ゲートウェイ成田」、不思議なことに引き受けたゼネコンの名前がいくら検索しても出てきません。
私の検索が下手なのでしょうか？ pic.twitter.com/0ULaPHSRhK

— まいかわ（元佛山市順徳在住） (@dancingriver) October 23, 2022

大規模プロジェクトにもかかわらず、大手ゼネコンの名前が一切出てこないというのも不安要素の一つのようです。

まとめ｜成田空港周辺開発プロジェクト用地はまだ工事中で、成田の評判は良くない

ご紹介したとおり、「成田空港周辺開発プロジェクト用地」はみんなで大家さんのシリーズ成田という投資商品の出資先であり、共生バンク株式会社による大型複合施設「ゲートウェイ成田」の建設用地です。

ゲートウェイ成田は2026年度末の開業を予定していますが、公式サイトの工事進捗状況を見るとまだまだ更地の段階で、本当に計画自体が遂行されるのかという疑問の声も多く聞こえたのも事実です。

また、大手ゼネコンの陰が見えず、計画自体に実態や透明性が欠けるという印象を受けました。