- 住み替えでは仲介手数料は2度払う?
- 買い替えで損のない取引を目指そう!
- 賢い不動産選びをすためのコツを紹介
マンションや戸建などの住み替えを考える際、物件の売買にかかる費用が気になるのは当然です。
その中でも「仲介手数料」は、売却と購入の両方で発生する可能性があり、多くの人が疑問を抱くポイントです。
仲介手数料の費用とその支払いが2回必要かどうかを把握することで、買い替えにかかる総費用を正確に計算し、損を避けたより良い計画を立てることができます。
この記事では、仲介手数料の基本的な仕組みから、手数料を抑えるためのコツ、さらには値引き交渉のポイントまで徹底解説します。
山口
小島解説員
買い替えで仲介手数料は2度かかる?
マンションなどで住み替えを検討している方の多くが気にするのが、仲介手数料が2度かかるかどうかです。
住み替えでは、現在住んでいる家を売却し、新しい家を購入することが一般的です。
小島解説員
- 売却時にかかる仲介手数料
- 購入時にかかる仲介手数料
- 2回かかる理由を具体例で解説
売却時にかかる仲介手数料
まず、マンションを売ってマンションを買う際、現在の住まいを売却する際に仲介手数料が発生します。
たとえば、3,000万円で売却した場合、売却時にかかる手数料は96万円です。
この費用は、不動産会社が買い手を見つけ、交渉や契約をサポートしてくれたことに対する報酬として支払います。
購入時にかかる仲介手数料
次に、新しい住まいを購入する際にも、同様に仲介手数料が発生します。
たとえば、新しい家を4,000万円で購入する場合、「4,000万円 × 3% + 6万円」で126万円の仲介手数料が発生します。
2回かかる理由を具体例で解説
なぜ仲介手数料が2回かかるのか、具体例を使って説明します。
例えば、現在の家を3,000万円で売却し、4,000万円の新しい家を購入する場合、売却の際に96万円、購入の際に126万円の仲介手数料がそれぞれかかります。
これは、売却と購入が別々の取引であるため、それぞれに仲介手数料が発生するというシンプルな理由です。
マンションなど不動産の買い替えで損を避けるためには、これらの費用をしっかり把握し、予算に組み込むことが重要です。
不動産会社は、売却時には売主として、購入時には買主として異なるサポートを提供するため、手数料が2度必要となります。
仲介手数料とは?
まず、仲介手数料とは何かを理解することが大切です。
不動産取引において、不動産会社が売主や買主の間に入って仲介役を務める際に、そのサービスに対して支払う報酬が「仲介手数料」です。
小島解説員
仲介手数料の基本概要
仲介手数料は、不動産会社が提供するサービスに対する対価です。
具体的には、不動産会社は以下のようなサービスを提供します。
- 売主と買主の間の交渉をサポート
- 不動産の価格査定
- 物件の紹介、内覧調整
- 契約書類の作成
- 法律面や税務面でのサポート
これらのサービスを受けるために、仲介手数料を支払います。
手数料の金額は、法律で定められた上限があり、物件の価格に応じて異なります。
手数料の計算方法(購入と売却時)
日本では、不動産の売買に際して支払う仲介手数料は、売買価格に応じて計算されます。
計算式は次の通りです。
- 200万円以下の部分:売買価格の5%
- 200万円を超え400万円以下の部分:売買価格の4%
- 400万円を超える部分:売買価格の3%
例を挙げると、売買価格が3,000万円の物件では「3,000万円 × 3% + 6万円」で、96万円の仲介手数料がかかります。
この費用は、物件の売却や購入が成約した際に支払われることになります。
買い替えで仲介手数料無料になるかは不動産次第!
住み替えの際に仲介手数料を抑えることができれば、全体のコストを大幅に削減することが可能です。
山口
- 不動産会社の選び方
- 無料になるケースは?
- 売主が不動産会社の場合
- 無料サービスを実施している不動産会社
不動産会社の選び方
仲介手数料を無料にするための一つの手段は、適切な不動産会社を選ぶことです。
一部の不動産会社では、手数料無料キャンペーンを行っていたり、特定の取引において手数料が発生しないケースがあります。
これらの要件を踏まえ、不動産会社をうまく選ぶことで、コストを抑えることができます。
ただし、手数料無料の不動産会社でも、サービスの質に差があることがあります。
手数料無料を謳っているからといって、すぐに飛びつくのではなく、他の条件やサービス内容も含めて総合的に判断することが重要です。
無料になるケースは?
一般的に、仲介手数料が無料になるケースとしては、以下のような状況が挙げられます。
- 不動産会社が売主となる場合
- 一部の不動産会社が行っている無料キャンペーン
- 特定の条件を満たす取引(大規模取引や複数物件同時購入など)
売主が不動産会社の場合
不動産会社が売主となる物件では、仲介の必要がないため、手数料がかかりません。
これは、不動産会社が直接売主として関与しているため、仲介という形式を取らないからです。
物件広告などに「売主」と記載されている場合、その物件については仲介手数料が不要となりますので、確認しておくとよいでしょう。
無料サービスを実施している不動産会社
一部の不動産会社では、仲介手数料を無料または割引にするサービスを提供していることがあります。
これらの会社は、特定の条件下で手数料を無料にする場合や、キャンペーンとして手数料を軽減することがあります。
ただし、無料であっても他の費用が発生する可能性があるため、詳細を事前に確認しておくことが大切です。
無料や割引サービスを利用する際には、条件や追加費用に注意しながら、不動産会社の提供する内容をしっかりと理解することが重要です。
仲介手数料は値引きできる?
家を買い替える際、仲介手数料は通常発生しますが、不動産会社によっては値引き交渉が可能な場合もあります。
ここでは、仲介手数料の値引き交渉に成功するためのポイントや具体的な交渉の方法を紹介します。
値引き交渉ができるかのポイント
仲介手数料の値引きを交渉する際、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
例えば、他の不動産会社がより安い手数料を提示している場合、その情報を元に交渉を行うことで、相手に納得感を与えやすくなります。
また、購入と売却を同時に依頼する場合や、複数の物件をまとめて取引する場合も、手数料の値引きを引き出しやすくなる傾向があります。
不動産会社にとって取引の規模が大きいほど、手数料の見直しに応じてくれる可能性が高まります。
ただし、強引な交渉は避けるべきです。
適度なバランスを保ちながら、納得できる範囲で交渉を進めることが大切です。
値引き交渉の言い方
購入の意志を示す
値引き交渉を成功させるためには、効果的な伝え方が鍵となります。
まず、購入する意思をしっかり示すことが重要です。
単に「安くしてください」と言うだけではなく、「値引きしてもらえれば購入を決断します」と具体的に伝えることで、交渉がスムーズに進むことがあります。
値引きしてほしい理由を正確に話す
次に、値引きの理由を明確に伝えることが大切です。
単なる希望額ではなく、具体的な理由を説明することで、不動産会社側も納得しやすくなります。
例えば、「近隣の物件と比べて価格が高い」といった具体的な根拠を示すと、交渉が効果的になるでしょう。
無理のない範囲で交渉
さらに、値引き交渉の際は、無理のない範囲で要求することがポイントです。
相場とかけ離れた金額を要求すると、交渉自体が成立しにくくなり、売主や不動産会社からの信用を失うリスクもあります。
一般的には、値引きの目安は3~5%前後です。
この範囲内で適切に交渉することが成功のカギとなります。
まとめ
住み替えにおける仲介手数料は、購入と売却の両方で発生するため、費用の負担が大きくなりがちです。
ただし、不動産会社の選び方や条件によっては、仲介手数料が無料になるケースや、値引き交渉の余地がある場合もあります。
特に、同一の不動産会社で売却と購入を依頼することで手数料の値引きが期待できたり、売主が不動産会社の場合には手数料がかからないこともあります。
適切な不動産会社選びと交渉次第で、費用を抑えつつスムーズに住み替えを進めることができるでしょう。