中古マンションは築何年がおすすめ?買うな?寿命や耐震性・賢い選び方とは

中古マンションは築何年がおすすめ?買うな?寿命や耐震性・賢い選び方とは


この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のまとめ
  • 中古マンションは築何年がおすすめ?買うな?メリット・デメリットを比較
  • 中古マンションの寿命や耐震性を解説
  • 中古マンションの賢い選び方とは?後悔しないために!

中古マンションを購入する際、「築何年の物件が良いのか?」と悩む方は多いでしょう。

新築と比べて価格が抑えられる中古マンションですが、築年数によって寿命や耐震性、維持費が異なるため、しっかりと見極めることが重要です。

1981年に耐震基準が改正されたため、それ以前の物件とそれ以降の物件では耐震性に大きな違いがあります。また、築20年を超える物件は価格が手頃になる一方で、メンテナンス費用が増加する可能性も。

この記事では、中古マンションの築年数ごとのメリット・デメリットを解説し、賢い選び方や注意点について詳しくご紹介します。

中古マンションは築何年がおすすめ?買うな?築年数ごとのメリット・デメリットを比較

中古マンションを購入する際、築年数は非常に重要なポイントです。築年数によって、建物の状態や設備の充実度、価格、将来的な資産価値などが大きく変わるため、適切な選択をすることが求められます。ここでは、築年数ごとのメリットとデメリットについて詳しく比較し、どの築年数のマンションが自分に合っているのかを見極めるための情報を提供します。

渡邊編集者渡邊編集者

中古マンションは買うなという声もあるようですが、メリット・デメリットが気になるところです。

築10年以内のマンション

メリット

設備や内装が新しい

築10年以内のマンションは、最新の設備やデザインが採用されており、住み心地が良い点が魅力です。オートロックや宅配ボックス、床暖房など、現代的な設備が整っていることが多いです。

メンテナンスの手間が少ない

建物自体がまだ新しいため、外壁や屋根、共用部分の劣化が少なく、大規模な修繕工事が必要になることはほとんどありません。そのため、維持費やメンテナンスの負担が少ないのが特徴です。

新耐震基準に対応している

築10年以内のマンションは、新耐震基準に基づいて建てられているため、耐震性に優れ、地震に対する安心感が高いです。

デメリット

価格が高い

築年数が浅いため、新築に近い価格で販売されることが多いです。そのため、予算に余裕がない場合には手が届きにくい点がデメリットとなります。

資産価値の下落が早い

新築から築10年程度までの間は、資産価値が大きく下がる傾向があります。将来的な売却を考える際には、値下がりリスクを考慮する必要があります。

築10~20年のマンション

メリット

コストパフォーマンスが良い

築10~20年のマンションは、新築に比べて価格が大幅に下がっているため、お得感があります。それでいて、設備や内装の状態も比較的良好なことが多いため、コストパフォーマンスに優れています。

大規模修繕が完了していることが多い

多くのマンションは築10~15年頃に最初の大規模修繕工事が行われます。そのため、この築年数の物件は、外壁や共用部分の修繕が完了していることが多く、安心して暮らせます。

耐震性が確保されている

この年代のマンションも新耐震基準で建てられているため、地震に対する耐性は十分です。

デメリット

設備の古さ

築10年以上になると、キッチンやバスルーム、エアコンなどの設備が古くなり、最新のものと比べると機能性が劣る場合があります。場合によっては、リフォームや交換が必要になることもあります。

次の大規模修繕費がかかる可能性

築20年に近づくと、2回目の大規模修繕が必要となるケースもあります。修繕積立金が上がる可能性があるため、将来的な費用負担を考慮する必要があります。

築20~30年のマンション

メリット

手頃な価格

築20~30年のマンションは、価格がさらに下がり、予算を抑えたい方には魅力的な選択肢となります。同じエリアでも築浅の物件よりも広い間取りを選ぶことができる場合があります。

耐震性の安心感(新耐震基準適用物件)

築20年を超えている物件でも、新耐震基準で建てられているため、耐震性については一定の安心感があります。

デメリット

リフォームが必要なケースが多い

築20年以上になると、内装や設備の老朽化が進んでいることが多く、入居前にリフォームが必要になる場合があります。

住宅ローンの借り入れ条件が厳しくなる

築25年を超えると、住宅ローンの借り入れ条件が厳しくなることがあります。ローンの借り入れ期間が短くなったり、金利が上がったりする可能性があるため、資金計画をしっかりと立てることが重要です。

渡邊編集者渡邊編集者

住宅ローンやリフォーム費用を考慮した予算計画が必要ですね。

築30年以上のマンション

メリット

非常にリーズナブルな価格

築30年以上のマンションは、価格が大幅に下がっているため、非常にリーズナブルに購入できる点が魅力です。初めての不動産購入や投資用物件としても検討しやすいでしょう。

リノベーションで新たな価値を創出

築年数が古くても、リノベーションを行うことで、まるで新築のような住まいに生まれ変わらせることができます。自分好みの内装や設備を取り入れることができるため、個性的な住まいを手に入れることが可能です。

デメリット

耐震性への不安

1981年以前の旧耐震基準で建てられた物件も多く、耐震性に不安が残ります。購入前には、耐震診断の実施状況や耐震補強工事が行われているかを確認することが重要です。

大規模修繕の費用がかさむ可能性

築30年以上のマンションは、外壁や共用部分の劣化が進んでいることが多いため、大規模修繕の費用が大きくなる可能性があります。修繕積立金の状況や今後の修繕計画を確認しておくことが大切です。

資産価値の下落

築年数が古い物件は、資産価値の下落が進んでいることが多く、将来的な売却を考える場合には難航する可能性があります。

中古マンションの築年数ごとのメリット・デメリットを比較してみると、それぞれの築年数に応じて異なる特徴があることがわかります。

築年数が浅いほど設備や耐震性に優れている一方、価格が高くなり、築年数が古いほど価格が下がるものの、リフォームや耐震性への対応が必要になることが多いです。自身の予算やライフスタイル、将来的な資産価値の維持を考慮しながら、最適な築年数のマンションを選ぶことが大切です。

築年数による中古マンションの寿命とは?

中古マンションを購入する際に気になるポイントの一つが「寿命」です。

マンションの寿命は、築年数によって異なり、建物の構造や管理状況、メンテナンスの有無など多くの要因によって左右されます。ここでは、中古マンションの寿命に影響を与える要素や、築年数ごとの特徴について詳しく解説します。

将来的な資産価値や快適な住まいを維持するためにも、寿命に関する知識を持って選ぶことが重要です。

マンションの寿命に影響を与える要因とは?

マンションの寿命は、単純に築年数だけで決まるものではありません。以下のような要因が寿命に大きく影響を与えます。

建物の構造

マンションの構造には、「鉄筋コンクリート造(RC造)」と「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」が一般的です。これらの構造は耐久性が高く、一般的に50~60年程度の寿命があるとされています。

SRC造は耐震性に優れており、長期間にわたって安定した状態を保てることから、資産価値の維持にも有利です。

建物の管理・メンテナンス

建物の寿命を大きく左右するのは、定期的なメンテナンスや修繕が行われているかどうかです。

定期的な大規模修繕工事や日常的な清掃・管理がしっかりと行われているマンションは、建物の劣化を抑え、寿命を延ばすことができます。逆に、メンテナンスが不十分なマンションは、劣化が早く進み、資産価値が下がる可能性が高くなります。

立地環境

マンションの立地も寿命に影響します。海に近い地域や風雨が強い場所では、塩害や風化によって外壁や鉄筋部分の劣化が進みやすくなります。

また、地震の多い地域では、耐震性の確保が重要です。これらの環境要因に対する対策が十分に取られているかどうかも、マンションの寿命に影響します。

築年数と耐震基準

日本では、1981年に「新耐震基準」が導入され、それ以前のマンションと以降のマンションでは耐震性能が大きく異なります。1981年以前に建てられた「旧耐震基準」のマンションは、耐震性が低く、地震に対するリスクが高いとされています。

一方、新耐震基準に則って建設されたマンションは、耐震性能が向上しており、地震に対して安心感があります。

築年数ごとのマンションの特徴

それでは、築年数ごとにマンションの特徴や寿命の目安を見ていきましょう。

築10年以内のマンション

築10年以内のマンションは、外観や内装が新しく、設備も最新のものが多いことが特徴です。

建物の劣化もほとんどなく、修繕費用がかかることは少ないため、快適な生活が期待できます。また、新耐震基準を満たしているため、耐震性も高いのが魅力です。ただし、新築物件と比較すると価格が下がっているため、お得感があります。

築10~20年のマンション

築10~20年のマンションは、まだ比較的新しく、設備も十分に使いやすい状態です。

この築年数のマンションは、一度目の大規模修繕工事が行われていることが多く、建物のメンテナンスがしっかりとされているケースが多いです。また、新築に比べて価格が手頃であるため、コストパフォーマンスの面でも魅力的です。

ただし、築20年に近づくにつれて、設備の老朽化や次回の修繕工事の費用負担を考慮する必要があります。

築20~30年のマンション

築20~30年のマンションは、購入時の価格が大幅に下がっているため、予算を抑えたい方には魅力的です。

しかし、この築年数になると、設備の老朽化や劣化が目立ち始めるため、購入後にリフォームや修繕が必要になることが多いです。

また、築25年を過ぎると、住宅ローンの借り入れ条件が厳しくなるケースもあるため、資金計画には注意が必要です。耐震性については、新耐震基準を満たしているかどうかを確認することが重要です。

築30~40年のマンション

築30~40年のマンションは、価格が非常に手頃ですが、建物の劣化が進んでいる可能性が高くなります。外壁や屋根のひび割れ、設備の故障などが見られることもあり、大規模な修繕やリフォームが必要な場合もあります。また、旧耐震基準で建てられたマンションも多いため、耐震性能に不安がある場合は慎重に検討する必要があります。ただし、しっかりと管理されている物件や、大規模修繕が適切に行われている場合は、まだ十分に住むことができるケースもあります。

築40年以上のマンション

築40年以上のマンションは、老朽化が顕著であり、今後の維持管理や修繕費用が大きくなることが予想されます。また、旧耐震基準で建てられていることがほとんどであり、耐震性に問題がある場合も多いです。購入後にリフォームや耐震補強工事を行う必要があるため、購入時の価格だけでなく、将来的なコストも考慮することが重要です。一方で、立地が良い物件や、リノベーションを前提にした物件を選ぶことで、新たな価値を見出すことも可能です。

中古マンションの寿命を見極めるポイント

中古マンションの寿命を見極めるためには、以下のポイントに注目しましょう。

大規模修繕工事の履歴を確認

大規模修繕工事が適切に行われているマンションは、寿命が延び、資産価値も維持されやすくなります。購入前に修繕履歴を確認し、定期的なメンテナンスが行われているかチェックしましょう。

管理体制を確認

マンションの管理組合や管理会社がしっかりと機能しているかどうかは、寿命に直結します。共用部分の清掃や設備の点検が行き届いているかを確認することが大切です。

耐震性をチェック

特に1981年以前のマンションの場合、耐震性の確認が必要です。耐震補強工事が行われているか、建物の構造や設計図面を確認しておきましょう。

中古マンションの寿命は、築年数だけでなく、建物の構造や管理状況、メンテナンスの有無によって大きく左右されます。築年数が進んでいても、適切な管理とメンテナンスが行われているマンションは、寿命が長く、資産価値も維持されやすい傾向にあります。

中古マンションの購入を検討する際は、築年数だけで判断せず、建物の状態や管理体制、耐震性などを総合的に判断して選ぶことが、後悔しない物件選びのポイントです。

小島解説員小島解説員

中古マンションの耐震性は築何年が安心?

中古マンションを購入する際に、多くの方が気にするポイントの一つが「耐震性」です。

日本は地震が頻繁に発生する国であるため、耐震性の高いマンションを選ぶことは、安心・安全な暮らしを実現するために欠かせません。しかし、築年数によって耐震性は大きく異なるため、「築何年までのマンションなら安心なのか?」という疑問が浮かぶことも多いでしょう。ここでは、中古マンションの耐震性に関する基準や、築年数ごとのポイントについて詳しく解説します。

新耐震基準とは?中古マンション選びのポイント

まず、マンションの耐震性を考えるうえで重要なのが「新耐震基準」の存在です。日本では1981年に耐震基準が大幅に改定され、それ以降に建てられた建物は「新耐震基準」に準拠しています。この新耐震基準では、震度6~7程度の大地震でも倒壊しないことを前提に設計されており、耐震性が飛躍的に向上しています。

一方で、1981年以前に建てられたマンションは「旧耐震基準」で設計されており、耐震性が新耐震基準に比べて劣るとされています。そのため、中古マンションの耐震性を重視する場合、1981年以降に建築された物件を選ぶことが基本となります。

新耐震基準と旧耐震基準の違い

渡邊編集者渡邊編集者

新耐震基準と旧耐震基準にはどのような違いがあるのでしょうか。
耐震性能の向上

旧耐震基準では、建物が震度5程度の地震に耐えられることが求められていました。しかし、新耐震基準では、震度6~7程度の大地震でも建物が倒壊しないことを目標としています。この違いにより、新耐震基準の建物は、地震に対する耐久性が格段に向上しています。

構造計算の厳格化

新耐震基準では、建物の設計段階でより厳密な構造計算が行われるようになりました。建物全体のバランスや強度、部材の配置などが詳細に検討されるため、建物の耐震性が確保されています。

築年数ごとの耐震性について

中古マンションの耐震性を考える際、築年数によってもその安心度は変わってきます。それぞれの築年数ごとの耐震性の特徴を見ていきましょう。

築40年以上のマンション(1981年以前)

築40年以上のマンションは、旧耐震基準で建てられているため、耐震性に不安が残ります。特に、築50年以上になると、経年劣化による構造部分の弱体化も進んでいる可能性が高く、耐震補強工事が必要となるケースが多いです。購入を検討する際には、すでに耐震補強工事が行われているか、または工事が予定されているかを確認することが重要です。

築30~40年のマンション(1981年~1990年代)

築30~40年のマンションは、新耐震基準に則って建てられている可能性が高くなります。ただし、1981年直後に建てられたマンションは、まだ旧耐震基準に近い設計のものもあるため注意が必要です。この時期に建てられたマンションを購入する場合は、設計図書や建物診断を確認し、耐震性能について詳しく調べることをおすすめします。

築20~30年のマンション(1990年代~2000年代前半)

築20~30年のマンションは、新耐震基準がしっかりと適用されているため、耐震性については比較的安心できる物件が多いです。また、この時期には地震に対する意識が高まっており、耐震設計に加えて免震や制震といった技術も導入され始めています。そのため、建物の耐震性だけでなく、耐震技術の面でも優れたマンションを見つけやすい時期です。

築10~20年のマンション(2000年代後半~2010年代)

築10~20年のマンションは、新耐震基準のもとで建てられたものがほとんどであり、耐震性は高いといえます。また、この時期には免震・制震構造の技術がさらに進化し、多くのマンションで採用されるようになっています。免震構造は地震の揺れを軽減する効果があり、制震構造は建物の揺れを吸収するため、耐震性能が非常に高く安心感があります。

築10年以内のマンション(2010年代以降)

築10年以内のマンションは、最新の耐震技術が採用されており、耐震性において非常に優れています。免震・制震技術を持つ物件が増えているため、地震に対する不安が少なく、安心して暮らすことができます。また、最新の建築基準法に適合しているため、耐震性だけでなく省エネ性能や快適性にも優れたマンションが多いです。

中古マンションの耐震性を確認する際には、以下のポイントに注意しましょう。

中古マンションの耐震性の確認ポイント
  1. 建築年次を確認する
  2. 耐震診断の実施状況を確認
  3. 耐震補強工事の有無
  4. 管理状況をチェック

1. 建築年次を確認する

まず、マンションが1981年以降に建てられた新耐震基準の物件であるかどうかを確認しましょう。建築年次は物件情報や登記簿に記載されています。

2. 耐震診断の実施状況を確認

マンションの管理組合や管理会社に問い合わせて、耐震診断の実施状況を確認しましょう。耐震診断が実施されており、耐震性能に問題がないことが確認できると安心です。

3. 耐震補強工事の有無

古いマンションでも、耐震補強工事が行われている場合は耐震性が向上しています。補強工事の内容や実施時期を確認することで、安心して暮らせるかどうかを判断できます。

4. 管理状況をチェック

日常的なメンテナンスや大規模修繕工事の履歴も重要です。しっかりと管理されているマンションは、耐震性だけでなく建物全体の寿命や資産価値の維持にもつながります。

中古マンションの耐震性を考える際、基本的には1981年以降に建てられた新耐震基準の物件を選ぶことが安心です。しかし、築年数だけでなく、実際の建物の管理状態や耐震補強工事の有無も確認することが重要です。

地震が多い日本では、耐震性の高いマンションを選ぶことで、将来にわたって安心・安全な生活を実現することができます。耐震性をしっかりと見極めて、中古マンション選びを成功させましょう。

小島解説員小島解説員

中古マンションの賢い選び方と注意点

中古マンションを選ぶ際には、新築と比べてコストを抑えられるというメリットがありますが、購入後のトラブルを避けるためにもいくつかの注意点を押さえておくことが重要です。賢く中古マンションを選ぶためには、次のポイントをチェックしておきましょう。

中古マンションの選び方と注意点
  • 立地条件を重視する
  • 建物の状態をよく確認する
  • 管理費や修繕積立金の金額を確認する
  • リフォームの必要性を考える
  • 周辺環境の将来性を見極める

立地条件を重視する

中古マンションを選ぶ際に最も重要視すべきなのは立地です。通勤・通学の利便性や周辺の生活環境は、長く住む上で大きな影響を与えます。駅からの距離、スーパーや病院、学校などの生活に必要な施設が近くにあるかどうかを確認しましょう。また、将来的に売却や賃貸を考える場合も、人気エリアであれば資産価値が下がりにくいというメリットがあります。

建物の状態をよく確認する

中古マンションは築年数が経過しているため、建物全体の状態を確認することが不可欠です。外壁のひび割れや雨漏り、エレベーターや共用部分の劣化など、目に見える部分だけでなく、管理状態や過去の修繕履歴もチェックしましょう。

管理組合がしっかりと機能しているか、長期修繕計画が立てられているかも確認しておくと安心です。

管理費や修繕積立金の金額を確認する

中古マンションを購入すると、毎月の管理費や修繕積立金の支払いが発生します。

これらの費用は物件によって異なるため、購入時には負担が大きくならないか確認しておきましょう。特に築年数が経っているマンションは、将来的に修繕費が高くなる可能性があるため、修繕積立金の残高や今後の増額予定を事前に確認することが重要です。

リフォームの必要性を考える

中古マンションの場合、購入後にリフォームが必要になることが多いです。リフォーム費用を含めて予算を組むことで、想定外の出費を防ぐことができます。また、リフォームがすでに行われている物件であれば、その内容や品質をチェックし、追加で手を加える必要がないか検討しましょう。

周辺環境の将来性を見極める

マンションの周辺環境も選ぶ際に大切なポイントです。例えば、近くに建設予定の施設や道路の拡張工事など、将来的な変化が資産価値に影響を与えることがあります。自治体のホームページや不動産業者を通じて、周辺エリアの開発計画や将来の見通しを確認しておくとよいでしょう。

資産価値と売却時のリスクを考慮する

将来的に売却する可能性を考えて、資産価値が維持されやすいマンションを選ぶことも大切です。

築年数が浅いものや駅近の物件、人気エリアにある物件は、資産価値が下がりにくい傾向にあります。また、売却時に備えて、物件価格の相場や将来の変動を見極める力を養っておくことも必要です。

渡邊編集者渡邊編集者

例えば、東京でマンションを買うならどこのエリアがいいのでしょうか?

下記の記事において、マンション購入でおすすめのエリア(都内近郊)などをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

小島解説員小島解説員

以上のポイントを押さえることで、中古マンションを賢く選ぶことができます。焦らず、じっくりと比較検討することで、後悔しない住まい選びを実現しましょう。

まとめ

中古マンションを選ぶ際には、築年数が非常に重要なポイントとなります。

耐震性を考慮する場合、1981年以降の「新耐震基準」に適合した物件がおすすめです。築10~20年のマンションは新しさと価格のバランスが良く、築20~30年の物件もメンテナンス状態次第では十分に快適な住環境を提供してくれます。

しかし、築年数だけでなく、管理状況や修繕履歴、周辺環境もチェックすることが大切です。物件の価格だけに惑わされず、将来の資産価値や維持費も考慮することで、後悔のない中古マンション選びができます。

今回のポイントを参考に、自分に最適なマンションを見つけてください。