- 中古マンションは100万円以上値引きできる
- 値引き交渉で失敗しない交渉術、5つのポイント
- 100万円~500万円まで!値引き成功体験談
この記事をご覧の皆様は、以下のような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。
「中古マンションって本当に100万円も値引きできるの?」
「中古マンションの値引き交渉をしたいけれど、具体的な方法や相場がわからない」
中古マンションは新築マンションとは異なり、値引き交渉が可能です。しかし、適切なタイミングやコツを見極めなければ、値引きに失敗するどころか、取引自体流れてしまうことも。
500万以上の大幅値引きに成功した体験談もあれば、値引きできなかったという人まで様々です。
渡邊編集者
小島解説員
中古マンションの値引きは可能なの?
中古マンションを購入する際に、値引き交渉ができるか気になる方も多いのではないでしょうか。
結論として、中古マンションの値引き交渉は可能です。
新築マンションとは異なり、中古マンションには「定価」が存在しないため、売主と買主の合意次第で価格が決まります。
この柔軟性が、中古物件の大きな特徴です。
売出し価格は、売主が希望する金額であって、必ずしもその価格で取引されるわけではありません。
市場価格や売主の事情によって、値引きの余地が生まれることがあります。
たとえば、売主が早急に売却したい場合や長期間売れ残っている物件では、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高いでしょう。
値引きの相場は売買価格の3%〜8%
中古マンションの値引き交渉の相場は、売買価格の3%〜8%程度と言われています。
例えば、2,000万円の物件であれば60万円〜160万円の値引きが期待できる計算です。
ただし、この相場はあくまで一般的な目安です。
市場の動向や売主の状況に応じて値引き幅は異なり、場合によってはさらに大きな値引きが可能なケースもあります。
中古マンションは100万円以上の値引き交渉も可能
中古マンションの値引き交渉で100万円以上の減額を目指すことは不可能ではありません。
特に、売主が早急に売却したい事情を抱えている場合や、市場価格と売出し価格に乖離がある場合には、交渉次第で100万円以上の値引きを引き出せる可能性があります。
また、物件の販売期間が長期化している場合や、購入者が複数現れない状況では、売主側が柔軟に対応してくれるケースも少なくありません。
物件の状況をしっかり調査し、根拠を持った交渉を行うことが鍵となります。
100万円以上の値引きもできる?
状況によっては、100万円以上の大幅な値引きが可能な場合もあります。
これにより、購入費用を大幅に抑えられる可能性があります。
ただし、このような大幅な値引きを引き出すには、売主の状況や物件の特性を見極め、適切な交渉を進めることが必要です。
中古マンションの値引きを成功させる5つのコツ
中古マンションが値引き可能であることはお分かりいただけたかと思います。
では、中古マンションの売却価格の値引きを実現するためには具体的に何をすればよいのでしょうか。
ここでは、中古マンションの値引き交渉で押さえるべきポイントについて5つ解説します。
売主が個人か法人かで値引き交渉の難易度が変わる
中古マンションの値引き交渉は、売主が個人か法人かによって難易度が異なります。
基本的に、法人との値引き交渉は難しく、個人との交渉は比較的余地があります。
法人との交渉が難しい理由は、購入代金や税金など売却にかかるコストを計算した上で売却価格を設定しているためです。そのため、値引き交渉に応じてくれる法人はほとんどありません。
一方、個人の場合は売主の状況によって交渉の難易度が変わります。例えば、売主が早く物件を売りたいと考えている場合、値引き交渉に応じてくれる可能性が高くなります。
希望する物件の周辺価格相場を調べておく
値引き交渉をする際には、希望している物件の周辺地域の相場を事前に調べておくことが重要です。
価格の相場、つまり基準を知らないと、値引き交渉の際に「根拠」を提示することができません。
小島解説員
- あえて値引きを見越した価格設定にしている
- 将来的に周辺が再開発されるため、価格を釣り上げている
- リノベーションを行い、その費用が上乗せされている
逆に、相場よりも低く売却価格が設定されている場合は、以下のような理由が考えられます。
- 事故物件などの訳アリ物件である
- なかなか買い手が付かない
相場を調べる場合は、不動産会社の情報を活用したり、東日本不動産流通機構が運営している「レインズ・マーケット・インフォメーション」などのサイトを利用すると効率よく調べられます。
春や秋の引っ越しシーズンは避ける
不動産市場は、入学や人事異動のシーズンとなる春と秋が繁忙期ですが、中古マンションも例外ではありません。この時期は購入希望者が多く、競争率が高まります。
競争率が高いということは、売主側も強気の値段設定をしても買ってもらえると考えているため、値引き交渉は難しくなります。
渡邊編集者
値引き交渉は交渉に強い不動産会社に依頼する
値引き交渉は、売主と買主の双方が納得できる価格で成立します。
そのため、中古マンションの販売実績が豊富で、かつ買主側の読者の皆さんが「この担当者なら信頼できる」と感じる不動産会社に売却交渉を依頼することが重要です。
住宅ローンの仮審査を済ませておく
値引き交渉を行うことも重要ですが、住宅ローンの事前審査を済ませておくことも大切です。
事前審査を通過していると、売主側に対して住宅ローンを組む資格があることを示し、取引がきちんと進められるという安心感を与えることができます。また、本審査の期間も短縮することが可能です。
- 事前審査:3日~1週間程度
- 本審査:1~2週間程度
売主との交渉に備えて、こうした準備をしっかり整えておきましょう。
値引き交渉しやすい中古マンションとは
築古物件は値引き交渉しやすい
また、物件の設備に不具合がある場合やリフォームが必要な場合、その修繕費を値引き交渉の材料として利用することも可能です。
この場合、リフォームという必要不可欠な出費に対する値引き交渉ができるため、相場の最大値である5%まで価格を引き下げることができる場合も多いです。
売り出しから3ヶ月以上経過した物件がねらい目
小島解説員
理由としては、契約更新の場で売主と不動産会社が価格の見直しを検討することが多く、そのタイミングで交渉を持ち掛けると、売主に話を持ち出しやすくなるからです。
中古マンションの値引き交渉のタイミングと流れ
ここまで、中古マンションの値引き交渉において抑えておくべきポイントについてご紹介しました。
次に、実際に値引き交渉を行う際の流れがどのようになっているのかを解説します。
先ほど値引き交渉を持ちかける際のポイントでも触れましたが、最初に行うべきは信頼できる不動産会社と担当者を探すことです。
その基準としては、中古マンションの取引実績が豊富であるかどうかが重要です。複数の不動産会社を比較し、どの会社や担当者であれば値引き交渉を効果的に進められるかを判断しましょう。
先ほども触れたように、不動産会社と担当者を見つけたら、まず住宅ローンの事前審査を済ませておきましょう。
「審査は面倒なのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、事前審査では本審査に比べて必要な資料が圧倒的に少ないため、金融機関のホームページなどで調べればすぐに用意できます。
事前審査を完了させた後は、事前審査の通過証明書と買付証明書(購入申込書)を準備し、購入の意思を売主に示しましょう。
買付証明書には、値引き後の希望金額を記入することが重要です。そして、不動産会社を通じて買付証明書を売主に渡すようにしましょう。
すべての準備を整えたうえで売主側に値引き交渉を持ち掛けてみましょう。
値引き交渉をする際は次の章で解説する注意点を抑えてから臨むようにしてください。
中古マンションの値引き交渉で失敗しないための注意点
渡邊編集者
小島解説員
ここでは、値引き交渉の場で少しでも有利に立つための方法を3つ解説します。
買付証明書の重みを理解する
先ほど説明した買付証明書(購入申込書)を活用することで、売主に購入の意思を示すことができます。
買付証明書自体には法的拘束力はありませんが、書面に値引き後の金額を記載することで、値引きが成功する確率を高めることができます。
交渉の場での言葉の使い方に気を付ける
交渉の際には、売主に対して発する言葉を慎重に選ぶことが基本です。売主も人間であるため、買主側の言葉が不適切だと、値引きに応じてもらえない可能性もゼロではありません。
例えば、「物件は駅からも近く、日光もよく入るのでとても気に入っていますが、風呂回りのリフォームを検討しているため、そのリフォーム費用分の値引きが可能でしょうか」と、物件の良さを評価しつつ、リフォームの必要性を伝えると良いでしょう。
渡邊編集者
住宅ローン控除は適用できるか確認
中古マンションには、住宅ローンの年末残高をもとに翌年の所得税額が控除される「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」が適用される場合があります。
ただし、控除が適用されるためには以下の条件を満たす必要があります。
- 物件を取得してから半年以内に実際に居住していること
- 年間の所得合計が3,000万円以下であること
- 築年数が一定の期間以下であること
- 床面積が50平方メートル以上で、そのうち25平方メートル以上が居住用スペースであること
- 建築後に利用された物件であること など
条件が一般の方には理解しにくい場合もあるため、不動産会社の担当者に確認することをおすすめします。
中古マンションの値引きに関する体験談
中古マンションの値引き交渉に関するSNSでの口コミを以下にご紹介します。
これから値引き交渉を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 500万の値引きに成功
- 中古マンションは値引きが出来る
- ダメ押しの180万値引きに成功
500万の値引きに成功
①購入時期 → 2001年7月頃に購入
②エリア → 東京都板橋区
③今回の購入は失敗?成功? → 成功
④成約価格は満足?不満? → 満足
⑤価格交渉の有無 → あった
⑥不動産会社のサービスに満足した?不満だった? → 満足
値引きの理由は何と言いましたか?または、 言われましたか?
元々買い手の付いた物件であったが、急な転勤のためキャンセルとなった。壁紙が全て貼り終わった状態で、選べなかった。
提示価格いくらに対する、いくらの交渉がありましたか?
5000万円から約500万円マイナス。(1割)
引用:マンションレビュー
こちらはもともと買い手がついていましたが、急な転勤で取引が流れたタイミングで交渉をした結果、なんと500万円という大幅値引きに成功した事例です。
相場は3%~5%と言われる値引きですが、10%まで値引きを引き出せたのはタイミングの力が大きいかもしれませんね。
中古マンションは値引きが出来る
こちらはXで呟かれた値引き成功のポストです。
新築では実現しない額の値引きも中古マンションなら可能と実感しているようです。
ダメ押しの180万値引きに成功
この方は端数切り程度で値引きされるだろうと思いながらも、思い切って100万以上の値引き交渉を試みたところ、すんなりOKされたというポストです。
こちらが思っているより、交渉を前向きに考えてくれる売主もいるため、常識の範囲内で思い切った額を提示してみるのも手です。
小島解説員
まとめ
今回は、中古マンションの値引きを成功させるために必要なポイントや交渉の方法について解説しました。
小島解説員
値引き交渉には事前の準備が不可欠です。交渉日当日までに仲介する不動産業者と連携しながら、しっかりと準備を進めてください。準備を万全に整えて、値引き交渉に臨むことが成功への鍵です。