仲介手数料無料の賃貸物件が見つかるサイト10選!おすすめアプリと無料のからくりを解説

仲介手数料無料の賃貸物件が見つかるサイト10選!おすすめアプリと無料のからくりを解説


この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のまとめ

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  • 賃貸の仲介手数料無料にできるからくりとは?
  • おすすめの不動産サイトや家探しアプリをご紹介
  • サイトやアプリを使うデメリットや落とし穴とは

賃貸物件を契約する際、初期費用は高額な場合が多く、東京のような家賃が高いエリアでは特にその額も比例して高くなり、家探しをする上でネックとなりがちです。

そのため、予算内で収まる物件を探すのにひと苦労しているという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回注目したいのが、仲介手数料無料の賃貸物件です。

渡邊編集者渡邊編集者

仲介手数料が無料なら、初期費用を数万円から十数万円ほど節約できるので助かりますよね!しかし、不動産会社に要望を伝えても、ちゃんと紹介してもらえるか不安ですし、仲介手数料無料サイトやアプリも本当に信用できるのでしょうか?個人貸しや大家さんと直接契約するサイトがあるって聞きましたがこれはどういうものなんですか?。

最近、仲介手数料無料のサイトやアプリはどんどん増えてますよね。実際、お得に見える裏には注意点があるのも事実です。そこで今回は、仲介手数料無料のサイトやアプリの信頼性について解説し、トラブルを防ぐためのポイントも併せて説明します。

小島解説員小島解説員

おすすめの仲介手数料無料サイトや、人気の家探しアプリ3選も紹介していきます。

目次
  1. そもそも仲介手数料とは?仲介手数料を無料にできるからくり
  2. 仲介手数料無料の賃貸物件が見つかるサイト10選!
  3. 仲介手数料無料の賃貸物件はアプリで探す時代!厳選アプリ3選
  4. 【落とし穴?】仲介手数料無料サイトやアプリのデメリット・注意点
  5. 仲介手数料無料サイト・アプリの利用でよくあるQ&A
  6. 仲介手数料無料物件はサイトやアプリで探せる時代!

そもそも仲介手数料とは?仲介手数料を無料にできるからくり

そもそも仲介手数料を無料にしてしまったら不動産会社はどうやって利益を確保するかみなさんはご存じでしょうか。

たしかに、仲介業を主にしている不動産会社にとって、仲介手数料は収入の柱です。これは物件案内や契約手続きなど、複雑な仲介業務の謝礼として支払われるものです。

渡邊編集者渡邊編集者

それなのに仲介手数料無料にできるのはいったいどんなからくりがあるのでしょうか?

結果的に言えば、仲介手数料を受け取らなくても他で利益を上げていたり、別のところから手数料相当分をもらえたりするのです。具体的に、仲介手数料無料のからくりを説明しましょう。

小島解説員小島解説員

不動産会社の自社管理または所有物件

不動産会社が自社管理している物件や所有している物件は、通常の仲介業務が発生せず、そのため仲介手数料が無料になるケースがあります。物件情報の取引態様が「貸主」となっている場合、仲介手数料が発生することはまずありません。

MEMO

また、不動産会社が自社で管理・所有する物件は、おとり広告の心配がないというメリットもあります。物件について詳細な情報が得られることも、利用者にとって安心のポイントとなります。

UR賃貸などの特殊な物件

マンスリーマンションやUR賃貸、公営住宅など特殊な物件では、通常の仲介手数料が発生しない仕組みがあります。これらの物件は家賃が相場よりも高めであったり、物件数が限られている場合がありますが、初期費用を抑えたい人にとっては穴場の物件です。

特に公営住宅は、収入などの条件をクリアしなければ申し込むことができず、さらに審査がありますので、簡単に入居できるわけではありませんが、もし利用できれば一等地に格安で住めたりと大きなメリットがあります。

新店舗が実績作りや集客のため

仲介手数料無料の物件を目玉商品として集客する不動産会社や、設立後間もない不動産会社が実績作りのために仲介手数料を無料にするケースも見受けられます。

一見不動産会社側にとって損になりそうなものですが、オーナーから広告宣伝費(AD)を得ることができれば知名度をあげられる分損にはなりません。

注意

ただし、消費者側としては「仲介手数料無料!」の文言に惹かれて選んだものの、実際にはそのような物件が限られていたり、タイミングによっては掲載物件が更新されていなかったりするケースもあります。

そのため、具体的に気になる物件が見つかったら早めに不動産会社に直接確認することが重要です。

人件費や広告費の徹底したコストカット

仲介手数料を受け取らなくても、他で利益を出せる仕組みがあれば不動産会社の経営は成り立ちます。例えば、インターネット集客に強みを持つ不動産会社は人件費や広告費を大幅に抑え、最小限の人件費で効果的に集客できます。

実店舗を持たずインターネット上だけで運営している場合、テナントの賃料や光熱費などの費用もかかりません。

仲介手数料がオーナー負担

不動産会社が受け取れる仲介手数料には、通常は入居者とオーナーからそれぞれ家賃の0.5ヶ月分(+税)が上限とされています。

しかし、双方の同意が得られれば、どちらか一方が家賃の1ヶ月分(+税)を負担することも可能です。そのため、仲介手数料を全額オーナーが負担するケースも見られます。

特に入居者が見つかりづらい物件はオーナーが宣伝広告費(AD)を出していることが多いです。不動産会社はオーナーから宣伝広告費(AD)と仲介手数料をダブルで得ることができ、全く損するどころかしっかりと利益を確保しているのです。

宣伝広告費(AD)とは
  • 大家や貸主が仲介業者に入居者を見つけてもらった謝礼として支払うお金。通常、家賃の0.5ヵ月~1ヵ月分を仲介業者に支払う

室内消毒費など別の名目で請求している

仲介手数料を請求しない代わりに、鍵交換代や消臭除菌代、クリーニング代などの項目で入居者に費用を請求する不動産会社が稀に存在します。仲介手数料無料であっても、これらの費用が加わることでトータルの初期費用が仲介手数料ありの物件と変わらない総額になることもあります。

これは不動産会社が利益を得るために請求している項目の場合がほとんどです。

中には管理会社の指定で付けなければならない場合もありますが、ほとんどの場合外すことができるので、見積もりをもらった時点で一度交渉することをお勧めします。

小島解説員小島解説員

注意

ただし、契約を結んでしまった後に交渉しても返金はほぼ不可能なため注意が必要です。

仲介手数料無料の不動産サイトや家探しアプリでは、初期費用の内訳がきちんと明示されている物件もありますので、不安な場合はそういったサイトを利用するのも手です。

オプションが加入必須

仲介手数料を無料にする代わりに、付帯サービスやオプションへの加入が必須になっている場合があります。

具体的には以下のようなものがあります。

加入を求められる付帯サービス
  • 24時間緊急対応サービス:故障やトラブル時に迅速に対応するためのサービスですが、通常の生活では必要ない場合もあります。
  • インターネット回線:専用のインターネット回線を契約することが求められる場合がありますが、入居者の生活スタイルによっては不要な場合もあります。
  • ウォーターサーバー:清涼な水を提供するためのサービスですが、一部の入居者にとっては不要な場合があります。

これらのオプションやサービスは、自身が必要と思うなら契約して問題ないですが、初期費用や月々の負担を増やす要因となり得ます。

渡邊編集者渡邊編集者

新生活に必要かどうか、入居前によく検討することが大切ですね。

仲介手数料無料の賃貸物件が見つかるサイト10選!

まず、仲介手数料無料で賃貸物件を紹介してくれるサイトをまとめてみました。

渡邊編集者渡邊編集者

仲介手数料無料の不動産サイトってこんなにもあるんですね!

そうですね。大きな特徴として、これらのサイトは実店舗を持たず、オンラインだけで運営している点が挙げられます。また、対象エリアが東京を中心とした関東地区に限定されているサイトも多いですね。ただ、今後は対象エリアが拡大していくのではないでしょうか。

小島解説員小島解説員

渡邊編集者渡邊編集者

なるほど!仲介手数料無料のサイトには他にどんな特徴があるのか、もっと詳しく知りたいです!

ポータルサイトや他社のHPに掲載している物件も仲介可能

仲介手数料無料の不動産サイトは、サイト上に掲載している賃貸物件だけでなく、スーモやホームズなどのポータルサイト、また他社が取り扱っている物件も仲介してくれることがほとんどです。

中には、サイト上で物件情報を掲載せず、利用者が自分で見つけたポータルサイトの物件情報を“持ち込む”形で仲介に応じている不動産サイトもあります。

渡邊編集者渡邊編集者

ポータルサイトには万単位で物件情報が掲載されているので、個々の不動産屋のサイトで探すより選択肢が多いという点では、利用者にとって大きなメリットですね!

そうですね。ポータルサイトに掲載されている賃貸物件は、業者間で物件情報を共有しています。他の不動産会社が持っている物件を紹介できるのも、こうした背景があるからなんです。

小島解説員小島解説員

希望に沿う物件を提案してくれるわけではない

部屋探しをする際、多くの人は不動産会社に足を運んで希望条件に合わせた物件を紹介してもらいます。しかし、仲介手数料無料の不動産サイトは、実店舗を持たないことが多く、“ゼロから希望をヒアリングして物件を提案する”サービスには対応しないことが一般的です。

渡邊編集者渡邊編集者

仲介手数料無料の不動産サイトでは、オンライン上でのやり取りがメインになりますよね。サービスや接客面に関してはあまり期待しないほうが良いでしょうか?

そうですね。不動産サイトを中心に集客しているため、大人数で運営しているわけではありません。実店舗のようなきめ細かいサービスや対応は“物理的にも難しい”と考えるのが自然でしょう。

小島解説員小島解説員

内見は現地集合・現地解散の場合も

仲介手数料無料の賃貸物件でも、希望の物件を内見することは可能です。実店舗の不動産会社の場合、不動産会社が手配する車で移動し、物件案内をしてもらうのが一般的ですが、仲介手数料無料の不動産サイトを通して内見する際は現地集合・現地解散のケースが多い印象です。

実店舗を持たない不動産サイトでは当然のことですが、たとえ実店舗があっても少人数で運営しているため、現地集合・現地解散での内見が多くなる傾向にあります。

仲介手数料無料の賃貸物件はアプリで探す時代!厳選アプリ3選

仲介手数料無料の不動産サイトはたくさんありますが、ブラウザではなく、もっとサクサク操作できるアプリで家探しをしたいという人も多いでしょう。実際に、仲介手数料無料の不動産アプリは存在するのでしょうか?

仲介手数料無料に特化した家探しアプリは確認できませんが、一部のアプリで仲介手数料無料の賃貸物件を検索することは可能です。数は少ないですが、今回確認できた3つの不動産アプリは会社も大きいので安心して利用できるためおすすめです。(物件情報件数は2024年6月時点)

2.アパマンショップ

FC加盟店を含め全国に1,000店舗以上を展開しているアパマンショップ。アパマンショップのアプリでも、キーワード検索を使って仲介手数料無料物件を抽出することができます。フリーワードで「仲介手数料 ◯◯(エリア名)」を入力すれば簡単に見つかります。

アパマンショップでは、店舗独自のキャンペーンで仲介手数料が無料になることもあります。特に新築物件が対象になりやすいようですね。

小島解説員小島解説員

渡邊編集者渡邊編集者

アパマンショップなら実店舗があるので、直接お店に行って話を聞いたり、内見の案内をお願いしたりすることもできますね!

1.Yahoo!不動産

賃貸物件だけで約700万件という圧倒的な情報量を誇るYahoo!不動産。こちらの部屋探しアプリを利用する際に希望エリアを選択し、フリーワード検索で「仲介手数料無料」と入力すれば、該当する賃貸物件を簡単に見つけることができます。

渡邊編集者渡邊編集者

東京都だけでも約3万件もの仲介手数料無料物件がありました!安いもので2万円台の物件も見つかります。東京で仲介手数料が10万円以下の物件が見つかるとは驚きですね!

Yahoo!不動産は、スーモやアットホームなどのポータルサイトに掲載された物件情報を二次掲載しているサイトです。各ポータルサイトでは仲介手数料無料物件だけを条件検索することはできませんが、Yahoo!不動産の家探しアプリなら、効率よく仲介手数料無料物件を見つけることができます。

3.goo不動産

goo不動産も、Yahoo!不動産と同様に各ポータルサイトで掲載している賃貸物件を二次掲載しているため、圧倒的な情報量が魅力です。アプリを利用する際には、エリアや沿線を選択した上で、フリーワード検索で「仲介手数料無料」と入力すると良いでしょう。

渡邊編集者渡邊編集者

エリアで「都心」を選択すると、約3,600件の仲介手数料無料物件がヒットしました!goo不動産は沿線や通勤・通学時間など細かく条件を絞って物件を探せるのでとても使いやすいですね。

仲介手数料無料以外でお得物件が探せるアプリも

スーモやアットホームの部屋探しアプリでは、フリーワード検索で「仲介手数料無料」と入力してもヒットせず、条件検索の欄にも「仲介手数料無料」という項目はありません。しかし、ブラウザ版なら仲介手数料無料の物件を探しやすいので、スーモやアットホームを利用したい場合はそちらを活用すると良いでしょう。

また、仲介手数料無料にこだわらず初期費用を抑えたいのであれば、スーモやアットホームのアプリでも条件検索で「フリーレント付き」や「保証金なし」の賃貸物件を検索することができます。

こちらは仲介手数料と同じ程度の家賃1ヵ月分を節約できる場合があります。初期費用全体を安くすることを考えればこうした方法も試してみてください。

【落とし穴?】仲介手数料無料サイトやアプリのデメリット・注意点

サイトやアプリを利用する上で気をつけたいこと
  • 物件そのものに詳しくない
  • 内見や物件紹介なしの場合も多い
  • 家賃が相場より高くなりがち
  • 物件の状態が悪いことも
  • 告知事項付き(事故物件)の可能性
  • 対象エリアが限定的
  • 全物件が仲介手数料無料とは限らない

ここまで、仲介手数料を無料にできるからくりについてご紹介しましたが、無料になることで起きるデメリットや落とし穴があるのも事実です。

ここからは仲介手数料無料サイトやアプリを利用する際に気をつけたいデメリットや落とし穴についてまとめました。

物件そのものに詳しくない

仲介手数料無料の不動産サイトは、地元の不動産屋とは違って手広く取り扱いエリアを拡大しています。

自社管理や所有物件でない限りその物件に詳しくない場合がほとんどです。

そのため、質問に対する返答に時間がかかることや、物件情報だけでは設備や周辺環境のデメリットといった知りたい情報を教えてもらえない可能性があります。

内見を受け付けてない場合も多い

仲介手数料無料サイトやアプリは、オンライン上での集客や接客に特化しており、人件費を徹底的に抑えています。

そのため、内見や物件紹介に対応しないケースが増えています。一部の不動産会社は、内見希望者に対して他の不動産会社で内見を済ませてから申し込むように促すこともあるようです。

他社に完全にフリーライドするタイプの不動産屋です。内見だけさせられた不動産会社が不憫ですね。トラブルの原因にもなりかねません。

小島解説員小島解説員

内見や希望条件に合わせた物件を紹介してもらいたいのであれば、サイトやアプリではなく店舗を構えている不動産会社に直接足を運ぶことがおすすめです。

家賃に上乗せされている場合も

仲介手数料無料にする代わりに、一部の賃貸物件では月々の家賃が他の物件よりも高く設定されているケースもあります。

希望エリア内で似たような条件の物件を検索すれば家賃相場はわかると思います。あらかじめ相場を頭に入れておくことが重要です。

MEMO

不自然に高い家賃設定の場合は指摘して値下げ交渉してもらうか、他店を選ぶようにしましょう。

物件の状態が悪い場合も

仲介手数料無料の物件には、入居者がつきづらい理由がいくつかあります。

例えば、最寄り駅からの距離が15分以上離れていたり、築年数が古かったり、リフォームや原状回復にお金をかけていない場合などが挙げられます。

注意

新築物件でない限り、仲介手数料無料の物件には何らかのマイナス要素があると考えて間違いありません。安さにつられて即決しないよう気を付けてください。

告知事項付き(事故物件)の可能性

入居者がつきづらい物件の大きな理由として、告知事項がついていることもあります。特に「事故物件」などはその代表例です。

告知事項は法律で記載義務があり、物件情報を確認することで誰でも知ることができます。告知事項には時効があるものの、なぜそれが付いているのかを知るためには、不動産会社に直接説明を求めましょう。

MEMO

どうしても避けたい場合は「告知事項つきの物件は紹介しないでほしい」とリクエストを出すことをおすすめします。

対象エリアが限定される

現在多くの仲介手数料無料の物件が主に都市部に集中しています。将来的には対象エリアが全国に広がる可能性もありますが、地方で仲介手数料無料の物件を探す場合は、サイトよりも地元の不動産会社に直接足を運ぶ方が効率的です。

地元の不動産市場に特化した情報やサポートを得ることができ、希望条件に合った物件を見つけやすくなるでしょう。

仲介手数料無料は一部の物件に限る場合も

仲介手数料無料を謳うサイトの中には、“最大無料”といった曖昧な表現を使っているものもあります。実際には条件を満たさないと仲介手数料を支払うことになることがありますので、注意が必要です。例えば、広告がつかない物件など特定の条件がクリアできない場合、仲介手数料が発生する可能性があります。

注意

さらに、無料でなくても、3万円や5万円といった低額の仲介手数料が発生するサイトも存在します。

仲介手数料だけでなく、全体の初期費用をトータルで考慮し、実際にかかる費用やメリットをしっかり把握することが重要です。

仲介手数料無料サイト・アプリの利用でよくあるQ&A

以前と比べると部屋探しから契約までオンラインで完結することが一般的になってきました。

仲介手数料無料のサイトやアプリも増えていますが、信頼性について不安を感じるのは自然なことですね。

小島解説員小島解説員

最後に、仲介手数料無料サイトやアプリに関するよくある質問をまとめておきましょう。

すべての物件が仲介手数料無料になる?

仲介手数料無料の物件を集客ツールとして利用している不動産サイトやアプリが存在することは確かです。検索結果には「仲介手数料無料」と明記されていても、「最大無料」という表記が見られる場合もあります。

注意

これはすべての物件が無料というわけではない可能性があることを意味しますので、注意が必要です。

接客サービスの質は?

これまで説明したように、仲介手数料無料の不動産サイトやアプリは人件費を徹底的に抑えているため、内見や物件の実際の紹介を行わないところが多いです。

これは接客が悪いわけではなく、物理的に難しいという現実があります。そのため、接客やサービスの質を求めるよりも、効率よく部屋探しをしたい人にとっては、不動産サイトやアプリの利用が適していると言えるでしょう。

仲介手数料以外に必要な初期費用は?

初期費用には、仲介手数料以外のさまざまな項目で費用が発生します。

仲介手数料以外の項目
  • 敷金(家賃1〜2ヶ月分目安)
  • 礼金(家賃1〜2ヶ月分目安)
  • 前家賃(家賃1ヶ月分目安)
  • 火災保険料(部屋の広さや構造で変動)
  • 家賃保証料(共益費等を含む家賃0.5〜0.8ヶ月分目安)

基本的には家賃がベースとなるため、家賃が安い物件ほど初期費用も安く、家賃が高い物件ほど初期費用も高額になります。仲介手数料無料の物件でも、まとまった初期費用が必要になることを覚えておきましょう。

また、敷金や礼金の値下げ交渉が可能なケースもあります。初期費用を抑えたい場合は、仲介手数料無料に固執するのではなく、トータルの費用から交渉できる項目を洗い出すことが重要です。

小島解説員小島解説員

仲介手数料無料物件はサイトやアプリで探せる時代!

仲介手数料無料の不動産サイトやアプリが増えている現代、オンライン上で賃貸借契約を結ぶことが今後も増加すると思われます。。

不動産会社に足を運ばずに部屋探しをする際には、積極的にこれらのサイトやアプリを活用することをお勧めします。

利用する際には、初期費用の内訳や物件のマイナス要素についても注意深く確認することが重要です。